女性もイエスの弟子になれる パピルス断片からキング教授指摘 2014年5月3日

 「イエスは彼らに言った。『私の妻は…』」などの語句が含まれているパピルス断片は6世紀から9世紀のもの、とする米ハーバード神学校のカレン・L・キング教授=写真=の研究論文が、4月10日発行の神学専門誌『ハーバード・セオロジカル・レビュー』に掲載された。

 論文は、「研究チームが、GJW(イエスの妻の福音書)紙片と、古代のものであることが立証されているヨハネの福音書の紙片とを比較し、化学組成と酸化パターンが古いパピルスと一致するとの結論を下した」と述べ、「最新の研究はこのように、GJWのパピルスとインクが古代のものという結論を支持している」と言う。

 断片は4×8センチ

 キング教授は、断片の存在を2012年9月18日、ローマで開催された国際コプト研究大会で初めて発表、それを『イエスの妻の福音』と名付けた。

 教授の発表をきっかけに、宗教的な理由による独身や、教会内での女性の役割などをめぐる長年の議論が再燃した。断片自体についても、バチカン(ローマ教皇庁)や真正性を疑問視する神学者が現代の捏造だと主張してきた。

 英ダラム大のフランシス・ワトソン教授も新約聖書の外典「トマスによる福音書」の写本を切り張りした偽物と指摘する論文を発表した。20世紀以降に偽造専門家が金銭目的で「古いパピルスの上に書き加えた可能性がある」と指摘もしている。

 キング教授は、断片を、史的イエスが結婚していたことを示す証拠ではない、と存在公表以来、強調してきた。むしろ、キリスト者が処女であることと結婚して子どもを持つことのどちらがより良いか、という初期キリスト者の論議にかかるものとしている。「断片の主な趣旨は、母や妻である女性がイエスの弟子になれることを確認している――それは独身の処女を高く評価することが進んだ初期キリスト教では激しく議論された原則だった」と言う。(CJC)

(写真は米ハーバード神学校のサイトから)

 

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