フクシマを共に生き、祈り合う 「宣教フォーラム・福島」の書籍化を記念 2014年6月14日

 昨年11月に福島県郡山市で開催された「宣教フォーラム・福島」の内容が書籍化され、『フクシマを共に生きる』(いのちのことば社)として今年3月に出版された(4面に紹介記事)。これを記念し、福島の人々と教会が直面している課題に耳を傾け、共に祈り合うことを目的とした「祈りのフォーラム」が5月24日、お茶の水クリスチャン・センター(東京都千代田区)で開かれた。

 「宣教フォーラム・福島」の講師・発題者である木田惠嗣(福島県キリスト教連絡会委員長)、片岡輝美(会津放射能情報センター代表)=写真=の両氏が講師として招かれ、林優司(福島県キリスト教連絡会スタッフ)、塩津由扶子(ふくしまHOPEプロジェクトスタッフ)の両氏が代表して証しを行った。

 「子ども・女性たちと放射能」と題して会津放射能情報センターの活動を報告した片岡氏は、内科医と精神科医による子ども健康相談を続けていることなどを紹介。会津地域での甲状腺検査の結果、多くの子どもたちが「A2」判定だったことを受け、緊急学習会を開いたことも報告した。

 多くの母親たちが不安を口にする一方で、「周りに『A2』判定がいっぱいいるから大丈夫」と言い出す母親が増え、挙句の果てに検査結果を捨ててしまう人までいたことに、同氏はショックを受けたという。また、学習会に誘ったところ、「結果的にどうすればよいのかだけを教えて」という返答が返ってきたとし、「新しいことを学ぶ姿勢が持てない。安全だと言われている空気の中にのまれていってしまう」と憂えた。

 「わたしたちの世代の人間が、日本の教育の中でどのように育てられてきたのかが分かる。基地の問題や秘密保護法の問題もすべて同じ。結果だけ、または『そんなことには関わりたくない』という思いの中で、人々がそこに関心を持つのはとてもエネルギーが要るという事実が分かった」と話した。

 「宣教フォーラム・福島」は、福島県キリスト教連絡会(FCC)と日本福音同盟(JEA)宣教委員会の共催で行われた。今回の「祈りのフォーラム」は、両団体の他に、災害救援キリスト者連絡会(DRCnet)も共催に加わった。

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