〝健全な教会形成に資すべき〟 日韓の牧師が超教派で声明 2014年7月5日

 国際福音キリスト教会牧師の卞在昌(ビュンジェーチャン)氏に対する民事裁判の東京地裁判決(5月27日)を受けて、日韓の牧師たちが6月25日、超教派で声明を発表した。すでに疑惑が浮上した2009年当初、同氏と関わりのあった牧師たちが中心となって「卞在昌宣教師の性的不祥事を憂う緊急声明」を発表しているが、卞氏や小牧者訓練会側は訴えの内容を認めず、二つの裁判で争われることとなった。

 同声明は、「被害者たちがこの間背負った辛い重荷は、つまるところ、日本及び韓国のキリスト教会全体の不徳のゆえであった」とし、今回の判決について「義なる神様の御手が、司法を通しても現れた」と評価。同時に、「今回のような不祥事の被害者を保護し、加害者を的確に懲戒する能力を失った、日本及び韓国のキリスト教会に対する、神様からの警告として受け止めなければならない」と指摘した。

 その上で、「(被告らは)非聖書的な教えの中にこれ以上閉じこもらず、被害者たちに真実な謝罪と賠償をして、彼女たちから赦しを受け取るための道へと歩み出すべき」「日本および韓国のキリスト教会は、類似の被害を受けている信徒たちに泣き寝入りを強いるような不健全な体質が、自らにないかを厳しく点検しつつ、今回の事件と判決から、主が願われる健康な教会形成に資すべき教訓を、真摯に受け取るべき」と訴えている。

 声明に名を連ねたのは以下の各氏。小淵康而(元新潟信濃町教会牧師)齋藤篤(ケルン・ボン日本語キリスト教会牧師)、延藤好英(和気教会牧師)、原田史郎(南房教会牧師)、疋田國磨呂(大宮教会)、堀江明夫(金沢元町教会牧師)=以上、日基教団=、赤松望(日本伝道福音教団五泉福音キリスト教会牧師)、李壽求(札幌国際キリスト教会牧師)、遠藤明匡(楠葉キリスト教会牧師)、大杉至(日本同盟基督教団伊那聖書教会牧師)、亀井俊博(西宮北口聖書集会牧師)、金俊起(稲城聖書教会牧師)、金明皓(韓国・大韓イエス教長老会 大臨教会牧師、前国際弟子訓練院代表)、下道定身(日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団札幌レインボー・チャペル牧師)、鈴木靖尋(亀有教会牧師)、千葉明徳(シャローム福音教会名誉牧師)、鄭斗永(ぶどうの木八王子キリスト教会牧師)、新納真司(上海JCF牧師)、濱野好邦(基督聖協団青梅教会牧師)、松永堡智(日本同盟福音教団新津福音キリスト教会牧師)、山脇久治(アッセンブリー教団明石キリスト教会前主任牧師)。

 

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