伝道と教育は宣教の2本柱 第41回東北アジア教会宣教協議会 2014年7月12日

  「宣教協力―伝道と教育を通して」を主題に第41回東北アジア教会宣教協議会(日本委員会委員長・宮内眞)が6月12日から16日まで、日基教団九段教会(東京都千代田区)を会場に開催され、韓国から20人、台湾から10人、日本から25人の合わせて55人の教会代表が参加し、各国の課題を共有する成果としての「共同声明」を採択した。

 同協議会は、日基教団が宣教協約を台湾基督長老教会(1963年締結、85年改定)と韓国の大韓耶蘇教長老会、韓国基督教長老会、基督教大韓監理会の3教会(1967年締結、92年改定)で結んでいるが、その実質化のためには教会、教職、信徒レベルの交流が必要として、故宮内彰牧師が呼びかけ、1973年に韓国のソウルで開催した。翌年から台湾が参加し、会場を各国持ち回りで開催して現在に至っている。

 13日の主題講演は阿久戸光晴氏(聖学院院長・理事長、日着教団滝野川教会牧師)が行い、「使徒言行録にあるアナニアとパウロらの協力による神の伝道計画の達成こそ、神が望んでおられ、多くの人々の心が疲弊していることを尻目に激化するナショナリズムの激突の東北アジアに、真の希望をもたらす事になる」と語り、宣教協力の具体的可能性について「祈りを合わせること。宣教の二本柱の伝道と教育は幼い時から教え育むこと。宣教のわざは聖霊の働きへの正しい認識が必須」と述べ、世界平和への貢献の希望として「人間の歴史はこれから容易ならない事態となることが予想されるが、ルターが言ったとされるリンゴの木を植えること、すなわち伝道と教育に、東北アジアの希望がある」と語った。

 各国報告、分団討論などを経て、「政治的社会的諸事情に影響されつつも、主にある一致を守り続け、神の国の到来を希望しつつ、主にある平和を実現する努力を続ける」などの共同声明を採択した。

 勝山健一郎氏(同協議会)は「40年を経て教会も変わり、継承が課題。かつては日本語が共通後だったが今は違う。それらをどう乗り越えるかも課題」と語った。          

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