同性婚めぐり対応分かれる バチカンは同性愛者への配慮促す文書発表 2014年7月12日

 同性婚を認めるべきか否か、キリスト教会の対応が分かれている。
 米ミシガン州デトロイトで開催された米長老教会(PCUSA)は6月19日、ゲイとレスビアンの結婚式を教会で牧師が執行することを認める議案を76%対24%で採択した(7月5日付既報)が、これに対し保守派グループ「フェローシップ・オブ・プレスビテリアンズ」は20日、抗議文書を発表した。
 文書には、信者は決議を受けて、同派を去ることを考慮した方がよいかもしれない、とも記されている。
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 バチカン(ローマ教皇庁)は6月26日、同性愛者のカップルにも教会が配慮するよう促す文書を発表した。今年10月5~19日に「家族」をテーマにバチカンで開かれる世界代表司教会議(シノドス)臨時総会に備えたもの。各国司教協議会に求めたアンケートの回答を受けて作成した。

 臨時総会は「福音宣教との関連から見た家庭の司牧的問題」を協議するためのものだが、今回の準備文書は、同性婚については「男女による結婚の再定義には反対」としながらも「過激な対応」を戒めている。同性婚が認められている国では「多くの信徒が同性婚者に対して偏った態度を取るべきではないと考えている」と記している。

 さらに同性愛者のカップルが養子を取ることには反対を表明したものの、教会からの回答のほとんどが「同性愛者カップルが子どもの洗礼を求めた場合には、他の子どもと同様の配慮を受けるべきだ」と主張している。

 教皇フランシスコは、同性婚を認めないカトリックの教義を維持しつつ、同性愛者差別には反対する立場。今回の文書は、同性婚を法律的に認める国が増えている現状を踏まえ、同性愛者を排除しない姿勢を示したと言える。
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 ノルウェー教会総会は4月8日、同性婚のための式文案を賛成51票、反対64票で否決している(4月26日付既報)。ノルウェーは同性による結婚と養子縁組を認めているが、人口の8割弱が属するノルウェー国教会は、教会での同性婚挙式を認めない決定をした。

 英語サイト「ザ・ローカル」によると、昨年10月、司教の内8人が、同性婚容認の姿勢を公表したが、同性婚反対の司教4人との協議で、総会では同性婚を認めないものの、より簡素な挙式を支持することで合意したという。(CJC)

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