為政者たちに断固として否を 日基教団と在日大韓基督教会が平和メッセージ 2014年8月16日

 日基教団総会議長・石橋秀雄氏と在日大韓基督教会総会長・趙重來氏は連名で8月1日、「2014年平和メッセージ」を発表した。

 メッセージは、安倍政権が集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行ったことに触れ、「これによって、日本国は、政府の決定によって、ついに『戦争に軍事力で加担できる国』となる」と主張。

 安倍首相や、現役閣僚、与党国会議員たちによる靖国参拝が相次いでいることについて、「アジア諸国だけでなく、国際的にも広く批判を巻き起こしています」と述べた。

 「河野談話」の見直しが進められていることについては、「戦争責任に対する歴史的反省を忘却する歴史修正主義的な行動として、韓国で大きな非難を呼び起こしています」と強調した。

 また、ヘイトスピーチの問題について、「これを規制する動きは全く見えません。むしろ、常に『言論の自由』が規制を不可能にする大義名分として取り沙汰されます」と述べた。

 その上で、「アジア・太平洋戦争の責任に対する罪責告白を神の前に想起し、かつての誤った道としての戦争がもたらした測り知れない犠牲と悲劇を深く心に刻み、平和の主イエス・キリストによる和解と平和を祈り願い」、次の5点を表明した。

 1、わたしたちは、人々の心に「敵」への恐怖心と憎悪を煽って、軍事大国としての国のかたちと誇りを発揚させようとする安倍晋三首相をはじめとする為政者たちの路線に対し、信仰と良心に従って断固として否を唱えます。
 2、わたしたちは、集団的自衛権の行使についての閣議決定の即時撤回と、現行平和憲法の維持、そして北東アジア諸国との平和的な対話を強く望みます。
 3、わたしたちは、「従軍慰安婦」問題に関する日本政府の責任回避的な姿勢に抗議し、一日も早く被害者女性たちに日本政府による真実な謝罪と公的な補償がなされることを求めます。
 4、わたしたちは、二つの敵対するものを十字架のもとに和解へと導かれる平和の主イエス・キリストに従う信仰的立場から、繰り返されるヘイトスピーチに対して断固抵抗するとともに、日本政府にそのような暴力を防ぐための早急な公的な対策を強く求めます。
 5、わたしたちは、周辺諸国を挑発してやまない今日の政府閣僚による靖国神社参拝に強く抗議します。

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