教皇がペンテコステ派に謝罪 イタリア・カゼルタへ2度訪問 2014年8月16日

 教皇フランシスコは7月28日、イタリア南部カゼルタのペンテコステ派教会を訪れた。26日午後に行われた最初のカゼルタ訪問は、現地のカトリック信者たちとの交流を目的とする司牧的なものであったが、その2日後の訪問は、私的なものとして行われた。

 教皇フランシスコがカゼルタへ、3日間に2回も訪問すると発表された時に、イタリアのメディアが疑問に思っても不思議はなかった。特に2回目は、教皇がブエノスアイレス大司教時代からの「友人」としていたペンテコステ派のジョバンニ・トラエッティーノ牧師と会うためだ、とされても「なぜだ」との印象をぬぐいきれなかった。

 トラエッティーノ牧師は、カゼルタで「和解のペンテコステ教会」を設立している。教皇を出迎えたのは牧師一家だけでなく、ペンテコステ派の信徒など約350人だった。

 教皇は同教会を訪問、講話を行った。約200人の信者が集り、教皇の言葉に熱心に耳を傾けた。
 伊紙『ラスタンパ』によると、教皇が福音派の人間と会うとは、と驚きを隠さない人もいたが、教皇自身は「兄弟と会いに来たのだ」と当然の表情だった。

 講話で教皇は「『私は教会、君たちはセクト』と言いたい誘惑もある。しかしイエスは一致の為に祈った。聖霊は多様性を教会にもたらしたが、その聖霊が一致ももたらした。教会はその多様性の中の一つだ。聖霊によって導かれた多様性だ」と言う。

 そして、エキュメニズム(教会一致)とは、聖霊によってこの多様性がより調和し一致するよう努力しながら、神の現存のもとに歩んでいくこと、と教皇は語った。

 教皇は講話で、1920年代、30年代にイタリアのファシストがペンテコステ派に対して行った迫害問題に触れた。加害者の中にはカトリック者もいた。それについて教皇は「わたしはカトリック者の羊飼い。悪魔の誘惑を理解せず、それに惑わされたカトリックの兄弟姉妹を赦してほしい」と語った。教皇は、当時ペンテコステ派の礼拝が禁止され、牧師や信徒多数が逮捕されたことにも触れた。

 トラエッティーノ牧師は、バチカン放送に、赦しと和解が教皇の言葉の核心にあり、教皇が過去にペンテコステ派を迫害したカトリック者の言葉と行動に赦しを求め、大喝采を受けたと語った。(CJC)

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