教会・団体から支援広がる 広島市北部土砂災害 2014年9月13日

 8月20日未明に降り続いた豪雨により、広島市北部では大規模な土砂災害に見舞われ、カトリックの信徒が1人亡くなり、床下に水が入った教会もあった。被災地では行方不明者の捜索が続けられ、死者は70人を超え、避難生活は1000人を超えている。教会関係の災害連絡のネットワークができ、キリスト教関係の支援団体が支援、連携しての活動も始まっている。
 
 信徒1人が亡くなったカトリック広島教区では被災地支援のために祈りと募金、ボランティアへの参加を呼びかけた。日本バプテスト同盟では関係者の話によると「広島平和教会が床下に水が入り、神学生、教会関係者等がボランティアに3日ほど来てくれた。教会の近くにマンションがあり、遮られ、教会の全壊半壊は免れた。信徒の家一軒が半壊」という。

 プロテスタントの教会ネットワーク「キリスト教・広島土砂災害支援室」が立ち上げられ、日本アッセンブリーズ・オブ・ゴッド教団三滝グリーンチャペル(堀川寛牧師)は教会別館(スマイル館)をボランティアの宿泊、シャワーの使用などを提供する型での支援を実施している。

 日本福音同盟は支援活動について8月21日、現地の地域教会ネットワークなどによる会合を持ち、支援活動を開始、28~29日、松本順同委員長が現地を訪れ、「キリスト教・広島土砂災害支援室」とのミーティングを行い同支援室に見舞金を渡した。

 キリスト教関係の支援団体の(一財)日本国際飢餓対策機構は、緊急食料としてパンの缶詰550人分とミネラルウォーター600人分を、パン・アキモト、キリンビバレッジ等の協力のもとに届けた。救援物資の配布は同機構広島事務所から教会の支援ネットワークを通じて行われている。同機構では土砂災害の現地でのボランティアを受け付けている。

 同機構広報主任の鶴浦弘敏師は「人の応援が柱になっています。支援のニーズが変わって行くこともあり得ますが、現場では土砂出しが主な作業です。色々混ざった泥が床下、上になった場合、床は剥がして処理しないと人体に影響し、将来的に家の耐久にも関係します。作業で助けて欲しいとの声があれば応えたい。ボランティアの調整が必要で、年齢、泊まる泊まらないなど、きつい作業もあり、前日に翌日の人員配置の計画を立てます。ボランティア希望の方はできるだけ事前に電話をお願いしたい」と話す。

兵庫県丹波方面にも

 集中豪雨による兵庫県北部丹波方面の被災地支援の炊き出しを神戸国際支援機構が実施、9月12日、9月26日に現地ボランティアを募集している。

■支援受け入れ
 日本福音同盟 (支援金)郵便振替00190‐5‐7790 日本福音同盟援助協力委員会 ※通信欄に「広島土砂災害指定」と明記。
 日本国際飢餓対策機構(支援金、ボランティア)
広島事務所電話082・546・9036。サイトをご覧ください。
 神戸国際支援機構(支援金、ボランティア)電話078・784・2939。郵便振替 00900‐8‐58077 一般社団法人 神戸国際支援機構
 カトリック広島教区(支援金)郵便振替01310‐0‐16760 カトリック広島司教区

 

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