「イスラム国」が米国人「処刑」 地元のカトリック教会で追悼ミサ 2014年9月13日

 シリアのイスラム教スンニ派過激派組織「イスラム国」は8月19日、米国人フリージャーナリスト、ジェームズ・フォーリー氏(40)の首を切断したとする動画を公表した。

 バラク・オバマ米大統領は20日、フォーリー氏が「イスラム国」のメンバーに頭部を切断されたことを確認した。

 動画では覆面をした男が「お前たちが戦っている相手はもはや反政府組織ではない。われわれはイスラム軍だ」などと述べた。

 フォーリー氏は、シリアで誘拐され行方不明になったジャーナリスト十数人のうちの1人。同氏は、米ニュースサイト「グローバルポスト」などに記事を提供していた。

 頭をそられ、オレンジ色の囚人服を着たフォーリー氏は、動画の中で、同氏の家族、特に米空軍に勤務する兄弟に向け、米国がイラク介入をやめるよう嘆願している。過激派が書いたと思われる声明を読み上げているようだ。

 フォーリー氏はリスクを承知していた。2011年には、リビアの戦闘地域の前線で報道していた際に拉致され、44日間監禁された。さらに翌12年シリアに行った。同氏は同年11月にシリアで過激派に拘束された。

 米ニューハンプシャー州ロチェスターのカトリック「アワレディー・オブ・ホーリー・ロザリー」教会で23日、フォーリー氏の燭火通夜が行われ、黄色いリボンを飾って生還を祈っていた住民ら200人が参加した。

 教会で24日行われたミサは、同氏を追悼する「癒やしと希望と平和のミサ」とされ、座席や通路を約900人が埋め尽くした。フランシスコ教皇から届いた電報が読み上げられた。同州選出のケリー・エイヨット上院議員、マギー・ハッサン州知事も出席した。いつもミサに参列しているフォーリー氏の両親が支援に感謝の辞を述べると、総立ちの拍手が起きた。

 ピーター・リバーシー司教は、フォーリー氏が11年に初めて拉致されてからも、わたしたちの眼を開こうとして紛争の現場に戻った、と述べた。

 フォーリー家は、ジェームズ・フォーリー氏名義の奨学金を設定した。「彼の思い、ヒューマニティー、勇気」を教育とジャーナリズムの領域で活かすため、という。

 葬儀ミサはフォーリー氏の41歳の誕生日にあたる10月18日に行われる予定。(CJC)

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