元気じるしの「神の共働者」へ 更新伝道会大会で棚村重行氏講演 2014年9月20日

 「日本におけるメソジスト教会――メソジストの信仰に生きた人々」を主題に、更新伝道会(大村栄会長)の第43回大会が8月25~26日、青山学院大学(東京都渋谷区)で開催された。計174人が出席した。

 25日には棚村重行氏(東京神学大学教授)が、「人はどう神に変えられ、変わるのか――J・ウェスレーから『花子とアン』の時代のメソジストまで」と題して講演した。同氏は、救済の神学思想の歴史から見た「神に変えられ、変わるキリスト教的人間観」の三類型として、①福音の慰めを知る「神の恵みのうつわ」モデル、②元気じるしの「神の共働者」モデル、③行け行けドンドンの「神の意志の実行家」モデル――を示した。

 その上で、ウェスレーと「メソジスト宗教箇条」に見る18世紀のメソジストの立場は①と②の統合型で、自力信仰や自力回心の可能性を排除していると解説。そうした理解が19~20世紀前半に北米・カナダ・日本で「悔い改めて信じ、神と共に働き続けていく」という②の福音理解に移っていった歴史を、チャールズ・G・フィニー、D・D・ウィードン、本多庸一、山田寅之助を例に振り返った。

 そして5人目に村岡花子を取り上げ、花子が息子の死後に児童文学の道に進んだことについて、ヨハネ3・16が転機になったとし、「この聖句に満たされ、慰めのうつわに変えられて、天職を見出し、神の共働者に変えられていったのではないだろうか」と語った。

 また、「日本基督教団信仰告白」に示された救済理解の意義を考察。聖化については、①と②の両者の立ち位置を包摂できる幅広い告白になっているとして、「同告白に連なることによって単に教団の多教派の合同を実現する簡単な信仰の合意点の基礎をここに見るだけではない」「宗教改革的な英国教会の信仰を継承し、信仰復興運動と結びつけられた『ウェスレー的・宗教箇条的メソジズム』の回復の土台が据えられているのではないか」と述べた。

 そして更新伝道会の課題は、「同告白の有力な『信仰与党』の一翼の自覚を持ち、この告白の真理に堅く立ち、神によって福音の慰めを深く知る『神の恵みのうつわ』へ変えていただき、元気じるしの『神の共働者』として変わっていく、さらなる三一神の働きの道具として用いられていく決意を新たにしていくこと」だと強調した。

宣教・教会・神学一覧ページへ

宣教・教会・神学の最新記事一覧

TO TOP