両親と自分の幸福は表裏一体 埼玉YMCAチャリティ講演に杉澤卓巳氏 2014年11月1日

 「高齢化時代の幸福とは」と題して、杉澤卓巳氏(グループホーム福音の園・川越ホーム長=写真)が10月3日、埼玉YMCA創立40周年記念チャリティ講演会で講演した。会場はふじみ野市立産業文化センター。

 杉澤氏は、日本ホーリネス教団・東京聖書学院を卒業後、牧師を経て2004年に「グループホーム福音の園・川越」を開所した。現在、認知症を患った高齢者を支援する「グループホーム」介護サービス事業と、日中通いの高齢者を支援する「デイサービス」介護事業を行っている。

 同氏は、「365日、毎日が敬老の日」であるべきだと主張。高齢者が粗末にされ、ないがしろにされている現実や、こじれた親子関係・家族関係に直面することがあるとし、その原因について「『キリスト教会の社会的責任である』と痛感するようになった」と語った。

 「敬老の日」の根拠とする出エジプト記20章12節とエフェソの信徒への手紙6章2~3節はセットで切り離すことはできず、両親の幸福と自分自身の幸福は表裏一体であり、根本では密接につながっているのだと解説。これらの聖書の言葉は、「すべての人が心得なければならない人間としての本分」だと強調した。

 また、埼玉YMCAの使命にもある「全人的な成長」とは、「肉体の欲求」と「精神の欲求」の両方が満たされることだと説明。さらにリハビリテーションとは、「人間らしく生きる権利の回復」、すなわち「全人間的な回復」を目指す言葉であり、「身体機能の回復」以上に「精神機能の回復」を図ることが大切だと強調した。

 自らの体験を振り返り、愛し得ない罪「人間の悲惨」に気付かされた瞬間にイエス・キリストの愛が示されたことを証しし、「人間は、聖書が告げる唯一絶対者であるお方と出会う以外に、本当の意味でのリハビリテーションは実現・達成されない」と話した。

 埼玉YMCAは昨年40周年を迎え、公益財団法人に移行。これを機に「地域活動推進センター」と「YMCA特別教育支援センター」を立ち上げた。その事業と運営のために募金(目標400万円)を募集しており、今回の講演会はその一環として行われた。

 

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