改組 新 第1回 日展始まる‐12月7日まで 2014年11月22日

 

洋画にキリスト教的なモチーフ多い

 改組 新 第1回日展が10月31日から、国立新美術館(東京都港区)を会場に始まった。

 開会式の挨拶で奥田小由女氏(公益社団法人日展理事長)が、これまでの日展の閉鎖性が課題とされ、外部審査員を入れるなど改革に及んだことについて触れ、「外の目も入れ、空気も入れ、社会と繋がり、美術をもって社会に貢献したい。生まれ変わった日展を見ていただきたい」と述べた。

 今回の日本画、洋画、彫刻、工芸美術、書の五科での展示数は入選作を中心に2997点あるが、キリスト教的なモチーフを扱ったものは、日本画では、教会の灯りが橋を照らす、村居正之(大阪)の「祈りの橋」。雪の中の幻想的な教会の、青田賢蔵(兵庫)の「祈り」。水面に映る教会の、中町力(石川)の「夢見るガウディ」。岩山の上の教会か、瀧川眞人(石川)の「孤高の祈り」。

 洋画部門ではさすがに多い。柴田仁士(愛知)の「授乳の聖母」。教会を正面から描いた、樋口洋(神奈川)の「宵の函館」=写真。教会を描く、小牧幹(東京)の「天草」。川村隆夫(三重)の「聖ヤコブ大聖堂西門」。抽象画のような、森勇(愛知)の「黙示録弟19章」。教会が中心の街の、細川郁子(埼玉)の「異国の冬」。教会を囲む家々の、武田佐吉(東京)の「記憶の中の街」。聖職者を描く、山下あゆ美(神奈川)の「心の眼」。教会堂の窓辺に立つ女性の、江口武志(長崎)の「祈りⅢ」。2人の聖職者の、田中義彦(長野)の「歴日」。長谷川明子(新潟)の「教会の一隅」。萩行伸治(富山)の「光彩のマリア」。大聖堂内を描く、大野一秀(富山)の「カセドラーレ」。諏佐英和(埼玉)の「失明の老クリスチャン」。置物がキリスト教を感じさせるのは、松原真紀(愛媛)の「アコーディオンのある静物」。永田英石(京都)の「棕櫚のある静物」ほか。 

 彫刻では、親松英治(神奈川)の「フランチェスカの鐘」。蝋燭を手にして、佐藤静司(東京)の「祈り」。

 工芸美術は、染色の、飴村秀子(山口)のシオンの子羊」。繊維紙を用いた、川津智華(茨城)の「カテドラル」。

 会期終了後は京都、名古屋、大阪、福岡、富山での巡回展が予定されている。

 

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