もう一つの聖書考古学 聖書の史実性を訴え全国で講演 2014年12月13日

 今年は日本の考古学調査団がイスラエルのテル・ゼロール遺跡において本格的な発掘調査を開始してから50年が経つ。考古学的事実には厳密に、解釈の面では聖書記述に目を配るという姿勢で進められてきたという。一方で考古資料だけに基づく古代イスラエル史を再構成しようとする試みがあるが、それに対峙するようなもう一つの聖書考古学といえる、謎とされることの答えは聖書に書かれていて、結果的に聖書の正しさを論証すると主張する「聖書考古学講演」(サンライズ・ミニストリー主催)が講師にロス・パターソン師を迎え、9月23日から10月15日まで、沖縄、千葉、東京(御茶ノ水クリスチャンセンター)=写真、群馬、京都、岡山、広島、大分の各都府県9カ所で開催され、延べ430人が参加した。

 同ミニストリー(金城重博代表)は2012年に地元の沖縄で同様の講演会を数日間開催し、延べ1500人が参加した。関心の高さに日本本土での開催を計画し、今回の実施となった。

 パターソン氏はニュージーランド出身で、同氏の主張する聖書考古学の先駆的働きをしていたロン・ワイアット氏の証言を確かめるべく自ら発掘現場に行き、調査して納得し、ロン・ワイアット氏亡き後同様の働きをしている。

 パターソン氏は講演で、出エジプトのルート、またキリストの墓の場所についてなどの謎を、まず聖書に証拠を見出し、聖句を綿密に調べた上での考古学的アプローチにより答えを導き出す手法で述べた。出エジプトについては、10番目の災いで死んだのがツタンカーメンで、イスラエル人の脱出後エジプトは荒廃し、やもめとなったツタンカーメンの妻はヒッタイトの王に、その息子の一人を自分の夫となるよう懇願。しかしヒッタイトからエジプトへ向かう途中殺され、エジプト第18王朝は終わったとする研究も披露した。

 金城氏は「小規模でもまず関心のある方々がいるところを訪問しながらの講演でした。参加者からは、驚きと、また参加したいとの声が寄せられ本当に感謝でした」と話す。

 

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