秘密保護法施行で「牧師の会」が集会 作家・田中伸尚氏が講演 2015年1月24日

 特定秘密保護法に反対する牧師の会(朝岡勝・安海和宣共同代表)は、同法の施行を翌日に控えた12月9日、お茶の水クリスチャンセンター(東京都千代田区)で、記者会見と緊急集会「抵抗の時代を迎えて、私たちはどう生きるのか」を開催した。

 記者会見であいさつした朝岡氏(日本同盟基督教団徳丸町キリスト教会牧師)は、牧師だった祖父が治安維持法違反で検挙された経験に触れ、「秘密保護法案が出された時は、頭で考えるより先に身体が拒否反応を示した」と発言。

 続いて呼びかけ人の中から、川上直哉(仙台キリスト教連合世話人、被災支援ネットワーク・東北ヘルプ事務局長)、城倉啓(日本バプテスト連盟泉バプテスト教会牧師)、杉浦紀明(日本ホーリネス教団川越高階キリスト教会牧師)、星出卓也(日本長老教会西武柳沢キリスト教会牧師)の各氏が、牧師の立場から同法の廃止を訴えた。

 続いて行われた緊急集会では、ノンフィクション作家の田中伸尚氏が「闇の中で光を──戦争国家化の中で」と題して講演し、約200人の参加者が耳を傾けた。田中氏は、同会に約560人の牧師が賛同していることを「決して小さくない」と評価。公務で殉職した自衛官の夫を、合祀してほしくないと国に訴えたキリスト者の妻・中谷康子さんや、指紋押捺を拒否した在日韓国人の崔昌華牧師の闘いを通じて、「単独者」として抵抗することの意味を学んだという田中氏。抵抗の継続こそが「闇の中での光」であり、「後に続く者を信じて」決して諦めないことが重要と呼び掛けた。

 講演に続き山口陽一氏(東京基督教大学教授)は、「キリスト教の信仰、神を愛し人を愛することに徹しよう」と提起し、「祈りこそが真の抵抗になる」と応答した。

 集会で発表された「声明」は、「抵抗の時代を迎えている今、信仰と良心に基づく生き方を主体的に選び取っていくこと」を宣言している。

 

社会・教育一覧ページへ

社会・教育の最新記事一覧

TO TOP