WCC議長が初来日、講演 第4回9条世界宗教者会議で 2015年1月24日

 「憲法9条と世界の平和――ナショナリズムをどう超えるか」を主題とする第4回9条世界宗教者会議が12月3~5日、YMACAアジア青少年センター(東京都千代田区)で開催され、世界15カ国45団体から約120人の宗教者が参加した。同会議は9条「アジア」宗教者会議として、2007年(東京)、09年(ソウル)、11年(沖縄)と開かれてきたが、海外からの幅広い参加者を反映するため「世界」宗教者会議と改称したもの。会議に先立ち、2日には横須賀海軍基地、米軍厚木基地、3日午前には靖国神社の見学が行われた。

 3日からの本会議では、高橋哲哉氏(東京大学教授)による基調講演「右傾化する日本の歴史認識と憲法認識」に続き、WCC(世界教会協議会)総幹事のオラフ・トヴェイト氏が講演。沖縄キリスト教学院大学を休学して沖縄の現状を全国各地で訴えている知念優幸氏、ドイツ福音主義教会のフィリードヘルム・シュナイダー氏による発題が行われた。

 翌4日には聖護院門跡門主の宮城泰年氏による講演、韓神大学校教授のイ・キホ氏、ミャンマーの仏教徒で福祉活動家のウ・ダマタラ氏、マレーシアの人権派指導者、チャンドラ・ムザファー氏による発題が行われた。

 最終日に採択された共同声明は、安倍政権による憲法の再解釈に深い憂慮を示し、「地域全体を不安定にする危険な軍拡競争につながる」と懸念。「世界中のすべての人々が、狭いナショナリズムを乗り越え、憲法九条の精神にならって、戦争放棄、和解、平等、相互尊重、互恵の関係を築くよう期待」するとしている。また、具体的な行動提起として「若者にも関わってもらえるようにすること」「イスラム教徒が多数を占める国において、宗教者九条会議を主催する可能性を考慮すること」などを呼びかけた。

 共同声明や講演、発題の内容は日本キリスト教協議会(NCC)のサイト(http://ncc-j.org/modules/pico2/)で閲覧することができる。

 

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