東中野にキングス・ガーデン開所 交流スペース接点に地域とつながる 2015年2月21日

 社会福祉法人キングス・ガーデン東京(泉田昭理事長)はこのほど、小規模多機能型居宅介護とグループホームの併設施設である「東中野キングス・ガーデン」=写真上=を東京都中野区に開設した。練馬キングス・ガーデンに次ぐ都内二つ目の施設となる。3月からの入居開始を前に、2月6日に開所式が行われ、関係者約70人が出席した。

 東中野キングス・ガーデンは、「地域に支えられ、地域に仕え、地域とつながるコミュニティーステーション」をテーマに、地域密着型サービス(小規模多機能型居宅介護、グループホーム)と地域交流スペース(キングスカフェ)の3事業を展開する。小規模多機能型居宅介護では、通い・泊まり・訪問を組み合わせて、在宅での生活をサポートする。グループホームでは、認知症の高齢者が共同生活の中で役割を担い、生きがいを持って生活できるよう支援する。

 敷地面積は約627㎡、建築面積は約315㎡。地上5階建ての1階は、地域交流スペースとしてカフェコーナーやキッズコーナーを設置。小規模多機能型居宅介護のフロアである2階は、宿泊室7室、畳スペースなどを完備。3・4階は認知症対応型共同生活介護(グループホーム)のフロアで、宿泊室が各9室ずつある。2~4階の各フロアにはキッチン・居間・食堂=写真下、洗濯室、浴室なども完備。5階は災害備蓄倉庫となっている。

 施設が建てられた場所は区立保育園の跡地で、中野区が小規模多機能型居宅介護とグループホームの併設施設を一般公募し、応募の中からキングス・ガーデン東京が選定された。

 開所式には来賓として中野区長の田中大輔氏、中野区議会議長の伊東しんじ氏らが出席。泉田氏は、「キングス・ガーデンを通して、地域の方々と溶け込んで一つになって、高齢者が直面している問題のために力を尽くしたい」とあいさつした。

 施設長の清水冬生氏は、「高齢者だけではなく、さまざまな世代の人たちが、この地域交流スペースを接点として、地域とつながっていくことが大切」と述べ、地域の人々と連携していくことを強調した。

 清水氏は本紙の取材に対し、地域交流スペースの具体的内容について、「地域の人たちが自由に出入りできるようなスペースとしてキングスカフェを作った。お子さんのいる主婦の方が集まる時間帯にはキッズスペースとして利用していただいたり、地域の会合にも使っていただきたい」と説明。介護者家族や趣旨を同じくする団体にも場所を提供したいと話した。

 練馬キングス・ガーデンでは超教派の牧師が「協力牧師」として入れ替わりで「心の時間」にメッセージを行っており、東中野キングス・ガーデンでも同様の取り組みをしたいと、近隣の教会の牧師に協力を呼び掛けているという。

 開所式と内覧会に続いて開所記念礼拝が行われた。「夕暮れ時に、光がある」と題して奨励を行った泉田氏は、関係者に謝辞を述べ、「神さまがこの建物を建ててくださった」と強調した。また、練馬区の約1200坪の土地に新たな施設を建てる計画を進めていることも明かした。

 東中野キングス・ガーデンへの問合せは、℡03・3368・5202まで。

 

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