憲法9条の素晴らしさを世界へ ノーベル平和賞受賞目指してシンポ 2015年2月28日

「憲法9条を保持する日本国民」のノーベル平和賞受賞を目指して、「今年こそノーベル平和賞を! 平和憲法を守り、活かし、広めよう」と題するシンポジウムが2月12日、衆議院第一議員会館で開催された。市民団体「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会(事務局=神奈川県相模原市)が主催し、推薦人の国会議員や、弁護士の辻公雄さん(「市民の為の行政を求める会」代表)、『映画 日本国憲法』などの作品で知られる米国出身の映画監督ジャン・ユンカーマンさんらが発言した。

 「憲法9条にノーベル平和賞を」の運動は、主婦の鷹巣直美さん(日本バプテスト教会連合大野キリスト教会員)が2013年に始めたもの。昨年、「憲法9条を保持する日本国民」が正式にノーベル平和賞の候補となったが、受賞はならなかった。同委員会の発表によると、15年度の推薦締め切りである2月1日までに国会議員61人が推薦人となり、連名の推薦状をノルウェー・ノーベル委員会に提出した。他にも23人が推薦状を提出し、15年度は計84人が推薦人となった。また2月9日現在で、累積48万9千筆以上の賛同署名が集まっている。

 鷹巣さんは、イスラム過激派組織「イスラム国」による人質殺害事件に言及し、「殺してもよい人間、いなくてもよい人間など、この地上に誰一人としていないと思う」と述べた上で、「神さまの目から見ればわたしたちは皆罪深い人間。憎しみ合い殺し合うのではなく、これ以上お互いに罪を犯さないように争いの火種を消すことが必要だと思う」と強調。「戦争はやめてほしい。話し合いで解決してほしい」と声を上げることが、戦争や犯罪を抑止する力になると訴えた。

 そして、「戦争をしない憲法9条が世界中に広がることは、戦争のない世界を願う皆の願い」だと述べ、世界中に協力を求めていきたいと話した。

 実行委員会共同代表の石垣義昭さんは、「地球上のすべての人々がそれぞれの地域で、それぞれの文化と宗教を心の支えとし、それぞれの暮らしを実現していくことは夢ではない」と述べ、「憎しみの言葉をぶつけ合うのではなく、武力によって相手を押しつぶすのでもなく、日本国憲法の精神を多くの人々が自分のものとすることによって、世界の平和を実現する選択が、今求められていると思う。日本国民がまずその担い手となることをこの運動は提起している」と語った。

 また、受賞対象を引き続き「日本国民」としたことについて、「憲法9条には、先の大戦で日本の侵略行為によって犠牲となったアジア地域の2千万人の犠牲者への謝罪が込められていると聞いている」とし、「この大きな痛み、取り返せない痛恨の思いを忘れないためにも、受賞者は『日本国民』でありたい」と訴えた。

 最後に参加者全員でアピール文を採択。「私たちは、世界中に蔓延る〝暴力的〟平和主義にストップをかけ、日本国憲法が掲げる本来の〝非暴力的〟平和主義に基づき、日本と世界の恒久平和を実現しなければいけません」とし、「憲法9条の素晴らしさを共有し、守り、活かし、世界に広めるために、思想、政党、宗教などのあらゆる違いを超えて9条を守る事で一致団結し、共に力を合わせていきましょう」と呼び掛けた。

 同委員会ではネット署名(http://chn.ge/1bNX7Hb)を随時受付中(署名は年度に関係なく1人1回)。15年度の集約日は6月末と9月末の予定。

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 「憲法9条をノーベル平和賞に推す神戸の会」(水垣渉会長=京都大学名誉教授)は、受賞対象を昨年の「日本国民」から「日本で憲法9条のために取り組む団体」に変更し、有資格者111人を推薦人として、推薦文を1月30日にノーベル委員会に提出した。

 対象を変更した理由について同会は、オスロ関係者の新聞での発言を取り上げ、「国民」という「総体」では抽象的だと指摘している。
 同会は、岩村義雄氏(エラスムス平和研究所所長)を総主事として、家正治(神戸市外国語大学名誉教授)、勝村弘也(神戸松蔭女子学院大学教授)、宮本要太郎(関西大学教授)、村田充八(阪南大学教授)、樋口進(関西学院大学教授)、新免貢(宮城学院女子大学教授)の各氏が常任委員を務めている。

 こうした動きについて、「憲法9条にノーベル平和賞を」実行委員会は、「だれが受賞するかは問題ではなく、私たちは、9条が世界に知れ渡り、9条に光が当たることを願っています」としている。

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