〝社会の同調圧力になびかないで〟 石浜みかる氏が2・11集会で講演 2015年2月28日

『あの戦争のなかにぼくもいた』(国土社)、『変わっていくこの国で――戦争期を生きたキリスト者たち』(日本キリスト教団出版局)などの著者であるノン・フィクション作家の石浜みかる氏=写真=が2月11日、「急速に変貌するこの国と世界で――キリスト者の戦前の軌跡から学べること」と題して講演した。23回目となる日本福音キリスト教会連合(JECA)関東三地区による「信教の自由を覚える集い」の講師として講演したもので、会場のキリスト教朝顔教会(東京都世田谷区)に200人以上が集った。

 石浜氏は、「複眼でものを見るトレーニングをしてほしい」と呼び掛け、その最大の意義は「なびかない」ことだと主張。戦争末期には「一億玉砕」、敗戦後には「一億総懺悔」という言葉に、多くの日本人が思考停止してなびいていったと指摘し、自分自身の軸となるものを持つよう訴えた。

 そして、日本が平和憲法を持ち、70年間戦争をしなかったことについて、「将来、奇跡の70年と言われると思う。歴史的に記憶されると思う」と述べ、それが80年、90年と続くことを願った。

 また、特定秘密保護法が拡大解釈され、一般市民が処罰の対象となることを危惧し、世界中のキリスト者が「国家に対する自由」についての見張り役になるべきだと訴えた。

 石浜氏の父・石浜義則牧師は戦時中、神社不敬罪と治安維持法違反で2回投獄され、広島で服役中被爆した。石浜氏は、「この世の力に流されてはいけない」という父親の言葉が印象に残っていると話し、心に留めるよう強調した。

 最後に、マハトマ・ガンディーがヒンドゥー原理主義者に暗殺された時に、「わたしはあなたを赦す」という意味のイスラム教のサインを送ったというエピソードを紹介。「あなたもわたしもガンディーではない。しかし、イエス様の教えの中からいろいろと学び、考える人にならなければいけないし、日本社会の同調圧力になびいてはいけないと思う」と結んだ。

 講演後は四つの分科会に分かれ、JECA全国社会委員会が昨年12月に発表した特定秘密保護法に関する見解文についての学びなどが行われた。

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