〝今こそ武力によらない平和を〟 戦後70年にあたり司教団がメッセージ 2015年3月14日

 日本カトリック司教団は2月23~26日、2014年度臨時司教総会を日本カトリック会館(東京都江東区)で開催し、戦後70年にあたってのメッセージ「平和を実現する人は幸い~今こそ武力によらない平和を」を25日付で発表した。

 メッセージは、「キリストにおける兄弟姉妹、ならびに平和を願うすべての方々」に宛てられたもの。①「教会は人間のいのちと尊厳に関する問題に沈黙できない」、②「戦争放棄への決意」、③「日本の教会の平和に対する使命」、④「歴史認識と集団的自衛権行使容認などの問題」、⑤「今の世界情勢の深刻な危機の中で」という五つの小見出しで成り立っている。

 ②では、「わたしたち日本司教団が今、日本国憲法の不戦の理念を支持し、尊重するのは当然のこと」とし、「戦争放棄は、キリスト者にとってキリストの福音そのものからの要請」だと主張。続く③で、「わたしたちは政治の問題としてではなく、人間の問題として、平和を訴え続けます」として、この使命の自覚は、広島・長崎で核兵器の惨禍を経験したことだけでなく、「戦前・戦中に日本の教会がとった姿勢に対する深い反省から生まれてきたもの」だと述べた。

 その上で、④で「日本が行った植民地支配や侵略戦争の中での人道に反する罪の歴史を書き換え、否定しようとする動きが顕著になってきています」とし、「自衛権を理由に各国が軍備を増強させるよりも、関係改善のための粘り強い対話と交渉をすること」が必要だと強調。⑤では、平和の実現のために、「世界の貧困や環境の問題、格差と排除の問題に取り組むことが不可欠」と訴えた。

 最後に、「諸教派のキリスト者とともに、諸宗教の信仰者とともに、さらに全世界の平和を願うすべての人とともに、平和を実現するために働き続けることを改めて決意します」と結んでいる。

 同司教団はこれまで、1995年に「平和への決意 戦後五十年にあたって」、2005年には「『非暴力による平和への道』~今こそ預言者としての役割を」というメッセージを発表してきた。戦後70年を迎える今年、改めて平和への決意を表明するため、今回のメッセージを発表した。2月25日は、故・聖ヨハネ・パウロ二世教皇が1981年に来日した際、広島で「平和アピール」を発表した日にあたる。

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