3月21日「キリスト教学校合同フェア」「聖書」土台に人間教育 カトリックとプロテスタントの小・中・高37校参加 2015年3月21日

 カトリックとプロテスタントの小学校・中学校・高等学校計37校が参加する「キリスト教学校合同フェア」が3月21日、青山学院高等部(東京都渋谷区)を会場に開催される。4回目の開催となる今年は、これまでの中学・高校に加え、小学校の個別相談ブースも設けられ、渡辺和子氏(ノートルダム清心学園理事長)の特別講演や、参加校による5分間スピーチリレーなど、受験を控える子どもや保護者に役立つプログラムが用意されている。

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 「キリスト教学校合同フェア」は、2012年から始められた。カトリック、プロテスタント双方の学校説明会はそれまでにも行われてきたが、「聖書」の価値観に基づいて人間教育を行っている学校同士が、一緒にキリスト教の教育内容を多くの人に発信していこうと、東京と神奈川の校長たちが入試広報に的を絞った合同フェアを企画した。

 東京からは聖パウロ学園高等学校、青山学院中等部・高等部、立教池袋中学校・高等学校、暁星中学・高等学校、神奈川からは横浜雙葉中学高等学校、カリタス女子中学高等学校、サレジオ学院中学校高等学校の校長計7人が集まり、1回目を上智大学で開催した。

 その後実行委員会が組織された。今年は横須賀学院中学校副校長の鎗田謙一氏を実行委員長に、光塩女子学院中等科・高等科、聖ヨゼフ学園中学校・高等学校、聖セシリア女子中学校・高等学校、白百合学園中学高等学校、聖学院中学校高等学校、立教池袋中学校・高等学校、桜美林中学校・高等学校、横浜女学院中学校・高等学校の各教員が実行委員として準備を担ってきた。

 1~3月に中学受験が終わると、次年度に受験を控えた保護者が準備を始めるため、それに合わせて学校説明会の時期も早まっており、同フェアも毎年3月に開催している。神奈川や埼玉からのアクセスも考慮し、前回から青山学院高等部を会場としている。

 同フェアは各校の参加費のみで運営されており、首都圏を中心に、全国のカトリック、プロテスタントの学校に参加を呼び掛けている。今年は東京を中心に、北海道、埼玉、神奈川、静岡から37校がブースを設置するが、資料参加校も31校あり、計68校(別表参照)の資料を無料で入手することができる。そのうち小学校のブース設置は7校、資料参加は8校ある。今回小学校のブースが設けられたことによって、小学校の受験者が、併設の中学の話を聞くことができるという利点もある。

 同フェアでは、個別の相談ブースだけではなく、キリスト教学校の卒業生など、キリスト教に関わりの深い人物を招いた講演会やパネルディスカッションなども毎年企画している。今回は1回目で開会講演を行った渡辺氏を再度講師として招いた。

 その理由について鎗田氏は、「原点回帰」を目指したと話す。昨年は校長による教育講演、校種別パネルディスカッション、クラブ発表会、体験イベントコーナーなど、さまざまな企画を立てすぎて、「焦点がぼやけてしまった」ため、今年はプログラムをシンプルにしたと言う。渡辺氏には、「キリスト教学校の良さを端的に伝えていただきたい」と、期待を込める。

 また、来場者が短時間で各校を比較検討できるよう、参加校による「5分間スピーチリレー」も初めて企画した。

 同フェアは、毎年1千人ほどの来場者があるが、そのほとんどが女子だという。「キリスト教学校のフェアだからという理由で女子が多くなっていることは間違いない」と鎗田氏。その傾向を受けて、参加校も年々男子校が少なくなり、女子校が増えている。

 実行委員の田畑文明氏(白百合学園中学高等学校入試広報部長)は、「今、私立の女子校は非常に募集が厳しく、キリスト教学校も例外ではない。定員割れしている学校がたくさんある。少しでも力になれればという思いがある」と話す。来場者の反応については、「キリスト教の学校でも、校風に違いがある。共通点もあれば、それぞれが得意としている部分も分かり、参考になった、という声もある」と言う。

 今回のフェアに向けて、鎗田氏は、「キリスト教学校の良さを、受験生レベルで分かっていただきたい。最初からキリスト教学校を受験しようと思っている方だけではなく、それ以外の方にも来ていただきたい」と話す。田畑氏も、「キリスト教学校を支持してくださる方は一定数いらっしゃるが、そのグループをもっと広げていきたい。フェアを入り口として、各校を訪ねて行ったり、個別の説明を聞いてくださることを望んでいる」と話している。

 さらに、キリスト教教育の意義について鎗田氏は、「日本では無宗教の人が多い。宗教は不要だと思って人生を歩んでいる。学校は心の教育をしていかなければいけないので、依拠するものがないといけない」とした上で、「『聖書』というゆるぎないものを土台に教育できるのはキリスト教学校の良さだと思う。そこにキリスト教学校の存在価値がある」と語る。

 田畑氏はキリスト教教育の要を、「目に見えないものに対する祈る気持ち、畏れる気持ち、自分は大きなものに支えられているという思いを感じて生きること」だと言う。「そういう気持ちが育っている子どもは感謝の気持ち、思いやりの気持ち、協力する気持ち、赦す気持ちなどが育っていく。これは宗教がない学校では教えられない価値観だと思う」。

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 「キリスト教学校合同フェア」は3月21日、午前9時50分~午後2時まで、会場は青山学院高等部。入場無料。予約不要。詳しくはホームページ(http://mission-school.com/)を参照。問合せは、白百合学園中学高等学校入試広報部(℡03・3234・6661)、または横須賀学院中学校・高等学校入試広報室(℡046・828・3661)まで。

 

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