互いに〝違う〟からこそ強みがある 「東北ヘルプ」にエキュメニカル功労賞 2015年5月23日

 日本エキュメニカル協会(JEA、松山與志雄理事長)が毎年顕彰している「エキュメニカル功労賞」の21回目となる顕彰者に、仙台キリスト教連合被災支援ネットワーク・東北ヘルプ(川上直哉事務局長=日基教団北三番丁教会担任教師・写真)が選ばれた。JEAが制定する「エキュメニズムの日」の4月29日、カトリック麹町聖イグナチオ教会(東京都千代田区)で顕彰式が行われた。

 東北ヘルプは、東日本大震災の被災地支援のために2011年3月18日、仙台キリスト教連合を基盤として設立された。教会の再建を支援し、支援者と教会のネットワークを構築して、50万人以上の被災者を支援してきた。現在は、津波被災者の心理社会的・精神的側面へのケアを進め、放射能被害の減災を目指して活動している。

 「東北ヘルプの成立と現況」と題して講演した川上氏は、被災地での支援活動について、「キリスト者のエキュメニズムをフル活用した」と述べ、教団・教派の壁を超えて活動を行ってきたことを振り返った。一方で、諸宗教の協働が進められてきたことにも触れ、「牧師には牧師の強み、僧侶には僧侶の強みがある」と強調。「お互い全然違う宗教、生き方、人脈の中にいたので活かされる強みだった」と語った。

 また、「(ほとんどの)僧侶も牧師も『同じ山を違う道から登っている』と思ったことがない」と述べ、それにもかかわらず信頼関係が築けたのは、「違う相手だということがはっきりと現前している」ので「試されている」という緊張感があり、真剣に互いを見ているからだと指摘。「一致できるところだけ一致し、後は先送り」という考え方では何も前に進まない、と主張した。

 被災地での宗教者による弔いの活動についても紹介し、「かまの前で祈っても賛美歌を歌っても、死んだ人は焼かれて骨になっていく。何もできていない。でも、そこに最後までいて、その人の尊厳を保障している」と説明。「『超越への通路』そのものとして儀式があり、祈りがあるのではないか」と述べ、「もしかしたら、その『超越』を人に感じさせる儀式や祈りが、エキュメニズムの核心なのではないか」と語った。

 

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