抗議船「不屈」に込められた思い語る 埼玉 「祈りと市民のつどい」で金井牧師 2015年7月11日

 沖縄戦終結70年の節目を前に、米軍の新基地建設に苦闘する沖縄県民に思いをはせ連帯を表したいと、「諸宗教による祈りと市民のつどい」が6月18日、さいたま市内で開催された(埼玉宗教者・市民懇談会主催)。

 第一部の「諸宗教の祈り」では、キリスト教、仏教(浄土真宗、真言宗)、神道による祈りがささげられ、参加者と共に賛美歌や声明、祝詞も唱和。メッセージの中で杉浦紀明氏(日本ホーリネス教団川越高階教会牧師)は、「悪から遠ざかり、善を行い、/平和を願って、これを追い求めよ」(Ⅰペトロ3・11)との聖句を引用し、戦争は聖書の教えに反する背信行為だとして、「どんなに剣を持って新基地建設を迫ろうとも、平和の神はそのような企てをお許しにならないと信じ、祈る」と述べた。

 第二部の「懇談」では、新基地建設に反対する抗議船「不屈」の船長である金井創氏(日基教団佐敷教会牧師)=写真=が招かれ、沖縄・辺野古での現状について報告した。

 「宗教者の祈りを聞きながら、僧侶や門徒の方々が船に乗って海上を進んでいく光景がありありと浮かんできた」と述べた金井氏。「沖縄の基地はどうしたらよいか」とよく質問されるが、「それは日本が考えるべき問題。沖縄が主体的に米軍基地を受け入れたことは一度もない」と指摘し、この43年間で45件の墜落事故があったこと、辺野古の海を埋め立てれば自然の『いのち』が生き埋めにされることなどを、現地の写真を交えながら解説した。

 また、非暴力運動の象徴であった阿波根昌鴻氏の「平和の武器は学習。平和の最大の敵は無関心」や、政治家・瀬長亀次郎氏の「弾圧は抵抗を呼ぶ。抵抗は友を呼ぶ」との言葉を紹介し、「不屈」という船の名前に込めた思いを語った上で、「こちら側だけでなく、壁の向こう側の人たち(海上保安庁の職員ら)とも一緒に平和を作っていきたい」と決意を語った。

 参加者は、「試練の中でも優しい気持ちで闘っていることに感銘を受けた」と語った。

 

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