ミュージカル「ジュリアおたあ」 信仰守り希望与えた純真さ描く 2015年9月12日

 戦後70年の今年は、日韓国交正常化50周年でもある。これを記念したわらび座によるミュージカル「ジュリアおたあ」の公演が、来年2月まで全国各地で予定されている。

 ジュリアおたあは、秀吉による朝鮮出兵の際、九州肥後国宇土のキリシタン大名・小西行長によって朝鮮半島から連れて来られ、行長と妻ジュスタの養女となり、キリスト教信仰を得た実在の女性。関ヶ原の戦いで行長が刑死した後は、その才気と美貌により家康の侍女に召し上げられ、大奥で仕えつつ侍女や側近たちに伝道したと伝えられている。禁教の時代となっても信仰を捨てず、伊豆七島の神津島に流刑となった。

 ミュージカル「ジュリアおたあ」では、その幼少時代から駿府城で棄教を迫られるまでが、脚色も含めてドラマチックに描かれる。主演の椿千代さんが、運命に翻弄されながらもひたすら信仰を守り、また周囲に希望を与え続けたジュリアおたあの純真さと命の輝きを、伸びのある歌声で表現する。

 故郷を離れ、また日本で慈愛を受けた養父母も失ったジュリアおたあ。国籍を天と定め、敵をも愛することで神に仕える喜びをもって生きたのだろうか。

 キリスト教信仰が中心テーマとして扱われているとは言えないものの、ジュリアおたあの素直な生き方を舞台上に見る時、その心の支えとなった信仰のあり方にも心を惹かれるはず。公演予定は以下の通り。問い合わせはわらび座公演営業部(℡0187・44・3316)まで。各公演のチケット料金、開演時刻などの情報は公式サイトを参照。http://www.warabi.jp/ota/

■9月15日 リンクステーション青森(青森県青森市)、26日 三重県文化会館中ホール(三重県津市)、30日 コラニー文化ホール(山梨県甲府市)
■10月9日 わくわくホリデーホール(北海道札幌市)
■11月8日 北アルプス文化センター(富山県中新川郡上市町)、21日 京都府民ホール(京都府京都市)、25日 高知市文化プラザかるぽーと(高知県高知市)、27日 広島学園HBGホール(広島県広島市)

 

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