聖書協会がしおりと通読表頒布 口語訳聖書60周年を記念 2015年9月19日

 一般財団法人日本聖書協会(渡部信総主事)は、口語訳聖書60周年を記念して、同協会直営店と一部キリスト教専門書店で、「メリー・ジョーンズ聖書通読しおり&通読表キャンペーン」を開始した。

 1951年4月、現代仮名づかいなど国語の変化や聖書学の進歩により、聖書の改訳を求める声が高まる中、米・英両聖書協会の協力を得て口語訳聖書の翻訳作業が始まった。初めて日本人の聖書学者によってなされた訳で、54年に新約、55年に旧約が完成した。

 このしおりは、英ウェールズ出身のメリー・ジョーンズが1冊の聖書を手にするまでの物語を8枚(各2種)のしおり=写真=で紹介したもの。学校で読み書きを習い、聖書が読めるようになった少女メリーは、自分の聖書を買うために貯金をし、40㌔の道のりを歩いて聖書を持っているという紳士を訪ねる。「教会に行かなくても聖書を読みたい」というメリーの情熱に心打たれた紳士は、多くの著名人に「もっと大勢の人々が聖書を手にできるように」と働きかけた。1804年、この逸話に感銘を受けた人々の協力によって、世界初の聖書協会がイギリスに設立される。同協会の事業が始まるきっかけとなったエピソードだ。

 しおりの裏面には聖書通読マップが掲載されており、聖書通読の目安になる。また、通読表には続編を除く聖書全体の章のブロックが設けられ、それをチェックしていくことで通読の状況が確認できる仕組み。しおりと通読表には、通読者の名前欄と捺印欄が設けられ、聖書通読会などで教会が通読達成を認めることができるようにデザインされている。

 キャンペーンの発案者である同協会頒布部の鈴木淳之介氏は、「多様なメディアで誰でも聖書が読める時代となった中で、聖書を読むということに熱意を燃やしたメリーの物語を学ぶことを通して、聖書が手元にあり、聖書を読むことのできるありがたさを共に分かち合いたい」と話す。

 本キャンペーンについての問い合わせは、専用メールアドレスmary@bible.or.jpまで。

 

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