独歌集『ゴッテスロープ』を歌う 日本賛美歌学会、A・フランツ氏迎え 2015年10月10日

 日本賛美歌学会(高浪晋一会長)は9月5日、ドイツよりアンスガー・フランツ氏(ヨハネス・グーテンベルク大学マインツ教授=写真右)を講師に迎え、第15回大会を、東京・池袋の立教学院諸聖徒礼拝堂で開催した。

 主題は「新しいドイツのカトリック教会歌集『Gotteslob(ゴッテスロープ)』――豊かな倉から新しい歌と古い歌を」。同歌集から23曲を選曲した日本語のオリジナル歌集『神をたたえよ』を用いて、約90人の参加者が歌声を合わせた=写真下。

 『ゴッテスロープ』(GL)はドイツのカトリック聖歌歌集で、1975年に発行され、2013年に改訂された。典礼学、賛美歌学を専門とし、13年版の編纂アドバイザーを務めたフランツ氏は、その成立過程を概観した。

 同氏によると、99年、国際ドイツ語圏典礼協議会(IAG)がドイツ・オーストリアの司教協議会に改訂についての三つの案を提出し、第3案の「新しい統一賛美歌の制作」が01年のドイツの司教協議会で採択された。75年版の受容についての調査、試用版の作成などを経て10年に内容が確定。11年、司祭団による検証と認可が行われ、12年に典礼部分がローマ教皇庁に認証された。

 13年版GLは、「日々の生活のための霊的な手助け」「詩編・聖歌・連願(リタニー)」「典礼祭儀」という3部で構成されている。聖歌部分約290曲のうち、新採用されたものは130曲。75年版からは160曲が採用され、140曲が外れた。新採用のうち、20世紀の歌は70曲で、21世紀の歌も5曲ある。福音主義教会の伝統によるもの、カトリック教会の伝統によるもの、民衆の歌、ラテン語聖歌、東方教会の歌、ドイツや周辺国の現代の歌から採用されたものなどもある。他教派と共通する歌も含まれる。

 同氏は、聖歌の「エキュメニカルな幅広さ」について、「本来の意味においてまさにカトリック的、つまり普遍的」だと述べた。

 

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