戦争する国になるのは愚かなこと JEA社会委・青年委が「戦後70年」の集会 2015年10月17日

 安全保障関連法が成立した9月19日、日本福音同盟(JEA)社会委員会・青年委員会主催の集会「日本の教会の戦後70年――50+20」が、お茶の水クリスチャンセンター(東京都千代田区)で開かれた。

 同集会は、6月のJEA総会で採択された「戦後70年にあたってのJEA声明」で、「戦時下における日本の教会の罪の歴史と悔い改めの決意を次世代に伝えます」と表明したことの実践の一環として行われたもの。憲法やヘイトスピーチなどをテーマとした六つのワークショップや、ミュージシャンを招いた「平和賛美フェス」も行われ、青年を中心に300人以上が参加した。

 「戦後50年に起こったこと、この20年の日本に起こっていること」と題して講演した山口陽一氏(東京基督教大学教授=写真)は、戦後50年を機に発表された教団・教派の戦争責任告白の中から、日本福音キリスト教会連合の「悔い改め」(1995年)と日本ホーリネス教団の「告白」(97年)に注目。

 「私たち日本の教会は」を主語とする前者が、神と人とに対する罪責を告白し、網羅的に戦争被害者を列挙して戦責告白していることに同氏は感心し、「戦後の教会であったから言えたという面もある」と解説。

 後者については、ホーリネス教会が激しい弾圧をくぐり抜けた教会であることに敬意を示し、日本ホーリネス教団が自らの歴史を検証し、悔い改めていることに、「こうした身を切るような告白は、戦後の教団・教派のそれとは比べものにならない重みを持っている」と述べた。

 その後の20年で歴史修正主義が広がり、戦後70年、国際紛争を解決する手段として武力を用いないとしてきた日本が、逆の方向に舵を切ったことを憂慮。東京基督教大学の教職員・役員有志が7月に発表した「安全保障関連法案に対する反対声明」を引用し、イエスが剣によってではなく、十字架によって神と人、人と人との和解を地にもたらしたことを強調した。

 「憲法9条はかけがえのないもの。米国の『剣を取る』生き方が行き詰まったので日本が肩代わりする、戦争をする普通の国になるというのは何とも愚かなことではないか」と訴えた。

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