聖書的世界観から地上の生を考察 D・ホリンジャー氏が「創造の神学」語る 2015年11月7日

 米ゴードン・コンウェル神学大学院学長のデニス・ホリンジャー氏=写真=が10月20日、「文化と教会――創造の神学から」と題してお茶の水クリスチャンセンター(東京都千代田区)で講演した。キリスト者学生会(KGK)学生宣教局が主催し、59人が参加した。

 同氏は初めに、「キリスト教的世界観の四つの要素は創造、堕落、贖罪、終末・完成であり、わたしたちはこの一連の聖書の物語を理解しない限り、聖書、キリスト教信仰を理解するには至っていない」と話し、創世記を中心に聖書的世界観についての講演を行った。

 まず、創世記1~2章から「物質的物理的な世界がよいものとして宣言されている」とし、創造の構成要素として労働、結婚、科学を挙げ、「それが、わたしたちがどのようにこの世界に住み、関わっていくかの枠組みとなる」と語った。

 三つの要素について、「堕落の影響を受けているが、良さというものも残っている」として、それぞれの意味を、被造物の管理者としての「神からの召命」「神からの賜物」「神の偉大なみ業を発見する神のよい働き」と説明。「神の作られた世界における神の良い前提に気づき、理解するときに、わたしたちがこの世界にどのように関わっていくかの態度が変えられる」と話した。

 また「聖書的な世界観においては、やはりここが神の国であり、神の創られた世界である」「神がわたしたちを贖われた意図は、わたしたちを本来の創られた目的に立ち返らせ、あるべき姿に戻らせることにある」と語り、最後に「わたしたちは、地上における生を創造と来たるべきみ国の間で思いを巡らせながら生きることを定められている」と締めくくった。

 質疑の時間には、同性愛についての質問もあり、同氏は講演の中で触れた、「人は神ご自身の形として創られた故に尊厳がある」ということから、「わたしたちは、その人たちを個人として尊重するべきだが、彼らの行っていることすべてに同意するわけではない」とするものの、「神に対して意識的に反している人であったとしても、すべての人の尊厳を認め、愛と尊敬を持って取り扱うべきである」と答えた。

 

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