アジア基督教・景教研究国際大会 日本景教研究会会長・川口一彦氏報告 2015年11月21日

 日本と韓国で交互に開催されているアジア基督教・景教研究国際大会。その6回目が10月27~28日、韓国水原市の水原中央長老教会(李敬云牧師)で行われた=写真左下。大会に参加した日本景教研究会会長の川口一彦氏(単立愛知福音キリスト教会牧師)が、そのようすをレポートする。

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 景教研究国際大会の総会長である李敬云牧師は韓国景教歴史研究院(京畿道華城市)の院長で、景教研究を始めて30年。今年5月に大秦景教流行中国碑の模刻碑=写真右=を建立し除幕式を行った。同研究院博物館には中国や韓国で蒐集した景教や古今の基督教関連遺物や書籍類が数多く保存されている。

 韓国の景教研究者の1人で、今大会の準備と運営に尽力された韓国景教研究会会長の呂容悳牧師は韓国教会新聞の社長。韓国のカルビン大学校の卒業生で、共著の『カルビン大学校史』の中で景教についてふれている。呂牧師は781年、西安に建った景教碑の文字の筆者である呂秀巖(先祖は秦の始皇帝とされている)の子孫でもある。

 台湾から参加した台湾国際景教研究会会長で中原大学教授の呉昶興博士は、景教が中国に入って後、どのような書物を遺し、どこに保管されているかを紹介した。呉氏は、最近発見された景教墓石についての著書をはじめ、多くの景教書を発行し、中国語圏の景教研究の第一人者である。

 日本景教研究会会員のハウディシェル・ブラッドフォード氏は、英語圏の景教研究の第一人者で、今回は2~3世紀の景教の源流であるシリアへの宣教について、また中国の初代宣教師の阿羅本、西安に建った大秦寺会堂の意味について詳細に話した。

 来年の日本での大会は関西地方で開催される予定。

      

 

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