〝「青年伝道」は死語〟 SCF主事の野田氏が問題提起 2016年2月6日

 日本クリスチャンアカデミー関東活動センター(戒能信生運営委員長)は1月23日、日基教団早稲田教会(東京都新宿区)で学生キリスト教友愛会(SCF)主事の野田沢氏を招き、「これでいいのか日本のキリスト教」と題する講演会を開催した(早稲田奉仕園共催)。

 「教会に若い人が来ない」「いつまでも1パーセントの枠を超えられない」と言われる中で、教会の枠を超えて、広く若者とつながろうと模索するSCFの活動とともに、他教派、他宗教での青年に向けた取り組みについても紹介された。

 野田氏は、そもそも「青年伝道」という言葉自体が死語に近く、若者にとってはそうした話題自体が「ウザい」と指摘。青年に接する際に心がけていることとして、一人ひとり個人差があるので「分かった気にならないこと」「組織維持・拡大のための手段として見るのではなく、人間的愛と覚悟を持って関わること」を挙げた上で、「若いうちは『カッコいい』に飛びつくのも事実だが、教会に求めているのはロックやお笑いだけじゃない」と述べた。

 また、若者(同世代)だけの教会で将来像は描けないので、「信仰の継承は教会全体で。同世代(横の関係)や親、牧師(縦の関係)だけでなく、第三者の先輩信徒(斜めの関係)の存在が大きい」と強調した。

 さらに、キリスト教学校や団体と信頼関係を築くことで、「みんなで同じ苦労をする無駄」を省き、「餅は餅屋」方式で連携しながら、早急に働き手を育てるべきと提言。具体的には、教区が責任をもって学校関係者を招き、現場の教員から教えを請い、教務教師のために祈り、学生向けの礼拝を企画し、「初めての学生はぜひここへ」と売り込むなどの方策を勧めた。

 「正直『自分が生きている間さえ教会が残れば』という気持ちが、どこかであるのではないか。100年先も視野に入れたビジョンが必要」と呼びかけた。

 同センターではこれまでも同じテーマで、日基教団東北教区被災者支援センター・エマオ専従者の佐藤真史氏、日本YMCA同盟学生YMCA担当の森小百合氏を招いており、今後も続けたいとしている。

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