第16回の国家晩餐祈祷会（日本ＣＢＭＣ主催）に向けて、2016年２月に、ＣＢＭＣ副理事長の青木仁志氏と祈祷会実行委員の佐佐木ジョシュア氏にインタビューした。

　ＣＢＭＣはConnecting Business and Marketplace to Christ（＝ビジネスとマーケットプレイスをキリストに）の略称。

　青木氏が副理事長として日本ＣＢＭＣに関わることになったのは、ＣＢＭＣの働きを活性化させることの使命が神さまから与えられたからだと語る。発足当時、牽引役となっていた鈴木留蔵氏の姿が今でも脳裏に焼き付いていると言う。神さまが喜ぶことを大胆に実行する鈴木氏の姿。「組織としてしっかりと取り組むには、４年はかかる」として、責任を持つ人々が、長期的に取り組んでいくことが大事だと指摘する。

　青木氏は、31年前バプテスマを受け、現在、単立キリスト品川教会会員であり、人材教育コンサルティング会社のアチーブメント株式会社の代表を務めるクリスチャン実業家。

　会社を興すきっかけとなったのが、29年前に湘南見附キリスト教会の柿谷正期牧師の紹介で５日間のカウンセリングの講座を受け、「リアリティー・セラピー」というカウンセリング手法と選択理論という心理学との出会いだった。それらの目的は、人の問題行動の分析から、その行動によって満たそうとしている欲求を、自分と周りの人にとって良い欲求の満たし方へと導くこと。親子、夫婦、学校における先生と生徒、職場における上司と部下などにおける関係の改善が必要とされ、この理論を世の中に広めていこうと考えるようになった。

　「わたしにとって、カウンセリングが腑に落ちた」と幼少期を振り返る。３歳で両親が離婚し、義理の母に育てられ、義理の母と腹違いの２人の妹との葛藤。小学校は４回転校し、家が貧しかったため、小学校高学年の時には新聞配達をして生活を支えた。中学校では、不平等が嫌いで、依怙贔屓する先生に対しては徹底的に反発した。友人がいじめを受けていれば、彼を守り、いじめる側に激しく抵抗した。正義感が強かった。「痛みを伴う経験を通して、この世からいじめや差別をなくしたいというのが、あらゆるモチベーションとなった」と語る。

　「わたしは、『自分を愛するように隣人を愛せよ』という神さまからの命令に対して、まずは企業教育だと思いました」と言う。組織で物事を成し遂げるためには、必ず障害があり、価値観の衝突から様々な人間関係のトラブルに対する解決策として、選択理論を研修やコンサルティングを通して広めている。その源には、マタイの福音書の「何事でも人々からして欲しいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」があると言う。

　研修やコンサルティングを行う企業としては、野村証券やブリヂストン、東京商工会議所といった大手企業や団体がある。しかし、一方で、「怪しいセミナー会社」とみられることも多々あると言う。企業に目標達成の技術を伝えて教育していくことで、顧客の信頼を獲得してきたとして、「29年間経営をしてきて、国内の100～999名規模の会社の中で『日経ビジネス』誌が実施している『働きがいのある会社』格付けにおいて、11位に選ばれました」と付け加え、これからもさらに「働きがいのある会社」として成長させていきたいと語る。

　コンサルティングだけでなく、アチーブメント出版、アチーブメントダイニング、アチーブメントプロデュース、医療法人社団友志会恵比寿メディカルビュークリニック常務理事、一般財団法人日本プロスピーカー協会会長兼代表理事など多角的に事業を展開しながら多くの役を担っている。そして、日本ＣＢＭＣの活動を通して、「韓国やアメリカに頼り続けている日本のキリスト教界から、もっとアクティブで、周りの国の力になれるようなモデルとなることを目標としている」と語る。

　ゴスペルやオペラなど音楽プロデュースに携わる佐佐木ジョシュア氏とは、「神さまが引き合わせた」と語る出会いもあり、共に活動に関わり、「還暦を迎えるにあたって、神さまの栄光をあらわす器として活動していきたい」と意気込む。ゴスペルなどの音楽活動も、「音楽伝道」として、音楽の源にあるのがイエスのみ言葉であると伝えることが必要だと言う。未信者に対して、「網を大きくかけていく」取り組みを展開していくと両氏は語る。

　第16回の国家晩餐祈祷会は３月25日（金）に東京・新宿の京王プラザホテルで開催される。音楽ゲストはゴスペルシンガーの亀渕友香氏。問い合わせは、日本ＣＢＭＣ事務局（℡０５２・２６５・８５７５または０９０・８４７５・５５１０）まで。

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