ビキニデーで宗教者ら行進 「平和運動の課題」めぐり交流も 2016年3月26日

 日本宗教者平和協議会(荒川庸生理事長)は、太平洋ビキニ環礁の米国水爆実験で「第五福竜丸」が被ばくしてから62年となる3月1日、被曝して亡くなった乗組員の久保山愛吉さんを追悼する墓参行進を、静岡県焼津市内で行った。約1500人の参加者は、久保山さんが好きだったというバラの花を手に、約2キロの道のりを歩いて非核・平和を訴えた。

 目的地の弘徳院には献花台が設けられ、仏教、神道、キリスト教などの宗教者をはじめ、行進を終えた参加者が思い思いの仕方で祈りを合わせた。この日の墓前祭は、「原水爆の犠牲者は私を最後にしてほしい」という久保山さんの遺志を継ぎ、墓碑のある弘徳院で毎年行われている。

 キリスト教からは、同協議会代表委員の大江真道氏(日本聖公会司祭)が主催者を代表し、「現今の危険な政治情勢の中で、ますます平和を求めて進んでいきたい」とあいさつした。

 これに先立ち、2月29日には同市内で宗教者平和運動交流集会が開催された。今回は同協議会の機関紙「宗教と平和」に連載された「宗教時評」が100回を迎えたことを記念し、同欄の執筆者であるジャーナリストの柿田睦夫氏、本間勇毅氏が「宗教界の平和運動の今と課題」と題して対談。

 柿田氏は、政教分離をめぐる日本の状況を概観し、「創価学会」や「本願寺派」で横行する教団ぐるみの選挙運動や、「日本会議」の動向を指摘しつつ、被災地では誤った政教分離の理解が宗教者による支援の妨げとなったことも紹介した。

 本間氏は、道徳の教科化など「宗教的情操教育」の必要性が叫ばれ、それに宗教界も同調する動きがあることに懸念を示し、「国や自治体が個人の内心に口を出し始めるのは危険。宗教ジャーナリズムの責任は大きい」と強調した。

 対談を受け、各地で平和を求める活動に携わってきた宗教者ら約40人が、自らの体験や今後の課題について情報を交換した。

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