イエスに信頼し、世界を変えよう 教皇ポーランド訪問、「世界青年の日」出席 2016年8月20日

 「世界青年の日」(ワールドユースデー=WYD)の出席を主な目的としてポーランドを司牧訪問する教皇フランシスコは7月27日、ヨハネ・パウロ2世・クラクフ・バリツェ国際空港に到着した。

 バチカン放送(日本語電子版)などによると、教皇はポーランド訪問3日目の29日、南部オシフィエンチムにあるナチス・ドイツのアウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所跡を訪れ、有名なスローガン「働けば自由になる」が掲げられた鉄製の門をくぐった。

 「第11ブロック」を訪れた教皇は、ここで10人の生還者と会見した。教皇は一人ひとりの手を固く握り、生存者たちの言葉にじっと耳を傾けた。

 続いて、教皇はマキシミリアノ・マリア・コルベ神父が他の被収容者と共に餓死刑のために入れられ、亡くなった地下牢を訪れた。

 教皇は、その中に一人で長い間留まり、頭を下げ祈り続けた。同日は、コルベ神父が死刑を宣告されてからちょうど75年目。

 続いて教皇は、アウシュヴィッツ収容所から3㌔離れたビルケナウ収容所へ、カートで向かった。

 教皇はここで、ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害の中、自らの命をかけてユダヤ人を守った人々、「諸国民の中の正義の人」たち25人と会見した後、クラクフへ戻った。

 教皇は、訪問4日目の30日午前、ポーランドの教会関係者とミサを捧げた。クラクフの「神のいつくしみ巡礼聖堂」で若者たちに赦しの秘跡を授けた後、「聖ヨハネ・パウロ2世巡礼聖堂」に向かった。

 教皇は説教の中で、心を開き、自分自身から外に出るように教会関係者らを励まし、故教皇ヨハネ・パウロ2世の、キリストのために「扉を開きなさい」という招きに従い、恐れや快適さのために扉を閉めていようとする誘惑に打ち勝たなければならないと説いた。

 「世界青年の日」クラクフ大会は31日、教皇による閉会ミサをもって終了した。クラクフ郊外の「いつくしみのキャンパス」で行われた閉会ミサには、警察の発表によれば、約150万人が参加した。

 教皇はこのミサで、イエスに信頼し、世界を変えようと呼びかけ、正義と平和に満ちた社会の構築に参加するよう、若者たちを励ました。終わりに教皇は、次回2019年の国際大会の開催国として、パナマの名を発表した。(CJC)

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