安保法制下で変貌する埼玉の基地 平和祈る諸宗教のつどいで二橋元長氏が講演 2016年9月24日

 キリスト教、神道、仏教による「平和のための諸宗教による祈りと市民のつどい」が8月30日、さいたま共済会館(さいたま市浦和区)で開催された(埼玉宗教者・市民懇談会主催)。各宗教による祈りがささげられ、参加した宗教者や市民ら約30人が平和への思いを一つにした。

 キリスト教の祈りは、長澤正隆氏(カトリックさいたま教区終身助祭)の司式で進められ、沖縄宗教者9条ネットワークの宇佐美節子氏(日基教団牧師=写真右)が「神の平和」と題してメッセージ。

 同氏は、「神の愛と知恵と力とを信じて祈る人は、神の平安を見出す」と述べ、この平安は神だけが与えてくださると強調。「神の愛は、わたしたちを決して放棄せず、捨て去ることなく、この世の戦いや争いに勇敢に立ち向かう励ましとなる愛である」とし、「主に従い平和を実現する道を共に歩んでいきたい」と願った。

 会の後半では、埼玉で進む安全保障関連法先取りの動きについて、二橋(ふたつばし)元長氏(埼玉県平和委員会事務局長=写真左上)が講演。

 狭山市と入間市にまたがる航空自衛隊入間基地に注目し、基地に隣接する留保地(米軍基地跡地)に自衛隊病院や災害対処拠点の建設計画が進められようとしていることを指摘。自衛隊病院は自衛隊員やその家族を対象としたもので、有事の際には傷ついたり病気にかかった自衛隊員の軍事医療を行う「後送病院」の役割を担う。同氏はこの建設計画について、自衛隊員が海外での戦闘で負傷することを想定したものだと主張し、基地の拡張、機能強化につながると危惧した。

 また、所沢市の防衛医科大学校病院で計画されている感染症対処能力の強化についても、自衛隊の海外派遣を前提にしていると指摘。大宮駐屯地の陸上自衛隊化学学校で毒ガスが製造・管理されていたことが2013年に発覚したことにも触れ、「海外で自衛隊が戦争することを下支えする拠点に埼玉の基地が変貌しようとしていると言っても過言ではない」と警鐘を鳴らした。

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