「日本伝道のために祈る会」全国へ 日基教団東和歌山教会・阿部倫太郎牧師が報告 2016年10月1日

 日本伝道のさらなる推進を願い、日基教団の有志教職が6月、「日本伝道のために祈る会」を開催した。会場の富士見町教会(東京都千代田区)には約100人の教職が集まった=写真。同会の目的や今後の活動方針について、事務局である東和歌山教会牧師の阿部倫太郎氏が報告する。

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 日基教団における敬虔さの回復と日本伝道の推進を願い、各委員会(常議員会、宣教委員会、伝道推進室など)に携わっている数人の牧師たちの呼び掛けによって昨年11月、富士見町教会に比較的若い世代の牧師約20人が集まった。

 日基教団のこれまでの歩みを振り返り、教団の現状を確認し、教団のこれからの歩みについて祈りを合わせた。祈りの課題は三つ。①これからの日本伝道は総力戦であること。②祈りによる伝道者のネットワークを構築すること。③伝道者一人ひとりの宗教改革(悔い改め)が必要であること。

 これらの祈りの課題と向き合う中で方向性も示された。それは「教団政治や教派的伝統を持ち込まず、世代を超えて日本伝道のために祈り、新しい伝道のビジョンを抱くこと」である。結論として、この集いの名称を「教団の将来へと向かう集い」とし、ちょうど75周年を迎える2016年の教団創立記念日(6月24日)に富士見町教会で伝道者100人が集まる集会を企画することとなった。

 集会の準備をする中で最初に決めたことは、この集会を「祈りの会にする」ということである。会議や研修会のようなあり方ではなく、全国の牧師が祈りを合わせるためだけに集まるということを強く意識した。集会の名称を「日本伝道のために祈る会」(以下「祈る会」)とし、プログラムも全体で一つの祈りとなるように心掛けた。

 また、この祈る会が「教団にあって新しい伝道のうねりとなるように」との思いから、呼び掛け人を「伝道者としての歩みが10年未満の教師」とし、全国から筆者を含む21人が呼び掛け人となった。

 準備の段階で確認したもう一つのことは「遠方者への交通費補助と献金の呼び掛け」であった。経済的な理由での欠席者をゼロにするためである。この目的を果たすためにも献金を広く呼び掛けた。

 準備を進める中で、この会への疑問や手厳しい意見も寄せられた。主催者は誰なのか、会の背景・意図は何であるのか、そもそも呼び掛け人に記載されている牧師たちは何者なのか、など。

 この反応の背後には「日本伝道のために祈る」ということへの関心よりも「誰と祈るか」ということへの警戒心がある。祈る会の案内に「この祈りの会において、私たちは等しく福音伝道者であり、世代の違い、経験の違い、教区や教派の違い、あらゆる教団政治も持ち込みません。日本伝道を担う者として共に礼拝をささげ、み言葉と聖餐にあずかり、日本伝道を真実に推進される主の栄光を賛美します」という文章を載せた。祈る会の目指す所はここにある。

 6月24日の祈る会では、第一部の聖餐礼拝の説教を橋本いずみ牧師(西宮一麦教会)、聖餐の司式を藤盛勇紀牧師(富士見町教会)が担当。第二部・日本伝道の現況(教区報告、証し、祈り)では、北海道から沖縄まで全17教区の教勢データを資料として示しつつ、伝道の報告を受けた。最終的な参加者は102人、ささげられた献金は143万7313円であった。

 8月上旬に祈る会の報告書を作成・発送した。この報告書は、祈りの手引きとして活用できるように工夫した。当日ささげられた祈りも可能な限り掲載し、日本伝道を祈る際に必要であろうと思われる各種データも掲載した。今後は、この報告書(祈りの手引き)を用いながら「小規模」「中規模」「大規模」集会の展開を計画している。

 まずは、小規模の祈りの会。全国各地で「小さな祈りの会」を展開する。形態はいろいろ考えられるが、思い描いていることは、常に日本のどこかで日本伝道のために祈りがささげられていることである。また、「祈ります」という告知や、「祈りました」という報告も皆で共有できるシステムを構築する予定である。

 次に、中規模の祈りの会。11月25日に仙台、東京、静岡、大阪、九州の5会場で「日本伝道のために祈る会」を開催する。同日、同時間帯、同プログラムでの祈りの会を企画している。各地域での交通費補助も検討しており、祈りの輪が全国各地に広がることを願っている。

 そして、大規模の祈る会。来年6月23日に「第2回日本伝道のために祈る会」の開催を予定している。小規模の祈りの会の積み重ねと、中規模の祈りの会の充実によって、今年の集会よりもっと豊かな祈りの会となることであろう。当面は、この第2回を大きな目標として小規模・中規模の祈りの会を積み重ねながら祈りの仲間を増やしていきたいと考えている。

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