〝震災経て教会観の転換を〟 第6回日本伝道会議 多彩な分科会2016年10月22日

 7年に1回の頻度で開催される日本伝道会議の第6回(JCE6、竿代照夫実行委員長)が9月27~30日、神戸コンベンションセンター(兵庫県神戸市)で開催され、全国各地から福音派の教職者らを中心に、4日間で延べ2千100人以上が参加した。

 主講師を務めた旧約学者のクリストファー・J・H・ライト氏(ランハム・パートナーシップ国際総主事)は、「再生へのRe-Vision――福音・世界・可能性」と題し、4回にわたって講演した。

 2日目の分科会では前後半に分かれ、海外宣教、被災地の今後、放送伝道、N・T・ライトの義認論、家族伝道、高校生伝道、職業別伝道、国内外国語宣教、教会と「国家」などのテーマでさまざまな分科会が催された。

 また、異端・カルト、ビジネス宣教、賛美歌、スポーツ、説教、宗教改革、セクシャル・ハラスメントなどのテーマで前後半にわたる分科会もあり、「教会のソーシャルキャピタル(社会関係資本)としての公共的役割」と題する分科会(東京基督教大学共立基督教研究所主催)では、JCE6の開催に合わせて刊行された『データブック・日本宣教のこれからが見えてくる――キリスト教の30年後を読む』(いのちのことば社)をもとに、国際宣教センターの柴田初男氏(日本宣教リサーチ専門委員)が被災地での調査結果を受けて、震災以後の地域教会が果たすべき役割や、旧来の教会観・伝道観を転換する必要性について訴えた=写真。

 あわせて、キリスト新聞社による「教会と地域福祉」フォーラム21の取り組みの報告や、同大教授の大和昌平氏による問題提起も行われた。同氏は、未信者の葬儀を教会で挙げる意義と神学的裏付けを強調し、「日本の葬送儀礼に関わることで、宣教は深化と広がりを見せる」と訴えた。

 JCE6では他にも、ヴォーリズ建築や「人と防災未来センター」、NHK「べっぴんさん」のゆかりの地でもある元町界隈、関西聖書神学校、賀川豊彦記念館を見学するツアーも企画された。

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