礼拝と同様に力を込めて伝道を 日基教団福音主義教会連合がシンポジウム 2016年12月25日

 日基教団福音主義教会連合(東野尚志議長)は11月14日、伝道シンポジウム「伝道を推進する信仰告白――キリストを伝える喜び」を鳥居坂教会(東京都港区)で開催した。約100人が出席した。

 同連合常任委員の近藤勝彦(東京神学大学前学長、銀座教会協力教師)、須田拓(同大学准教授、橋本教会牧師)、小泉健(同大学教授、センター北教会協力教師)の3氏がそれぞれ「伝道と信仰告白」「伝道する教会」「伝道する礼拝」と題して発題。同連合神学研委員長の山口隆康氏(同大学名誉教授)が司会を務めた=写真。

 近藤氏は、伝道は「信仰告白的な行為」であり、イエス・キリストの「証言」であるとした上で、伝道は神の命令であり、感謝の行為であって、誠実に生き生きと礼拝するのと同様に、最後まで力を込めて伝道しなければならないと述べた。また、前時間的にも後時間的にも神は永遠であり、同時に神の永遠は我々の時間の営みを貫いており、伝道行為は神の救いの歴史の中に織り込まれていると強調した。

 そして、「神の国のまったき到来の約束とそこにかけた希望は、伝道を一層推進する力になる」と述べ、「神の国の到来のために十字架にかかった主イエスを伝道することは、神の国に希望を置くわたしたちの大きな喜びだが、御子を惜しむことなく与えた神は、わたしたちに御子の福音を伝えさせつつ、必ずや神の国を到来させ、完成なさる」と結んだ。

 須田氏は、伝道する教会は神の国の喜びに満ち溢れていなければ、神の国に招く伝道にならないと指摘。福音が正しく語られ、聖礼典が正しく執り行われていなければ、神の国の喜びに溢れることはないと述べた。

 小泉氏は、礼拝が伝道的になるためには、説教が宛先明瞭で、受け取り手の中に回心と応答を引き起こすことが必要だと強調。応答としての祈りがなされ、賛美によって言葉が魂に浸透し、歌声が一つになることで共同体が形成され、三人称の応答である信仰告白がなされるべきだと述べた。

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