教界の新しい世代の台頭目指して ジェームズ・フーストン氏が来日講演 2016年12月25日

 カナダのリージェント・カレッジ初代学長を務めたジェームズ・フーストン氏=写真=を招いた「日本のキリスト教界の新しい世代の台頭を目指して――信仰と科学の学際的(Interdisciplinary)学び」と題する講演会とセミナーが11月21~23日と25日に行われた。

 初日は青山学院大学(東京都渋谷区)、22~23日は上野の森キリスト教会(東京都台東区)、25日はウェスレアン・ホーリネス教団淀橋教会(東京都新宿区)を会場に開催され、延べ260人が参加した。上野の森キリスト教会主任牧師の重田稔仁氏を代表とする「ジェームズ・フーストン招致委員会」の主催、志学会の協賛。志学会主事の鎌田泰行氏が講演会の同時通訳を務めた。

 初日の講演会でフーストン氏は、「わたしたちが変わらない限り、若者が教会から去ってしまう」と警告を発し、「西洋化された教会」は特にその危険性があり、「多くの若者たちはすでに教会と学校との生活の間で、まるで分裂症患者のような生き方をしている」として、「このような二律背反の生き方はそう長くは続かない」と指摘した。「この世俗的な社会において、わたしたちクリスチャンこそが科学の友であることに気づかないといけない」として、キリスト者として科学の歴史を学ぶ重要性を語った。

 重田氏は、リージェント・カレッジ在学中に「すべてのクリスチャンが置かれた場所でキリストの証し人として生きることができる」ことをフーストン氏から学んだと語った。

 フーストン氏は1922年英国のエディンバラに宣教師の子として生まれた。44年、地理学専攻でエディンバラ大学を卒業。49年、オックスフォード大学で地理学の博士号を取得。70年、カナダのバンクーバーにある神学校リージェント・カレッジの創立に携わり、初代学長となる。大学に「霊性の神学」(Spiritual Theology)部門を設立、現在に至るまで「霊性の神学」のパイオニア的存在として、世界中の教職者や信徒に向けて講演を行っている。日本語に翻訳されている著書に『神との友情』『心の渇望』(いずれもいのちのことば社)がある。4月にも来日しており、今回が2度目の講演会となる。

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