教派超え「発信」のあり方問い直す 教会的「宣伝会議」セミナー2017 2017年5月27日

 「時代が変わっても、伝え方はこれまでどおりでいいのか」といった教会の疑問に応え、「発信」のあり方を問い直そうという研修会「教会的『宣伝会議』セミナー2017」が5月3日、ウェスレアン・ホーリネス教団浅草橋協会(東京都台東区)で開催された(同実行委員会、ウェスレアン・ホーリネス神学院共催、キリスト新聞社、日本ローザンヌ委員会後援)=写真。

 「視点を変えれば伝え方が変わる」という総主題のもと、松谷信司(本紙編集長)、丸山泰地(教会ホームページ制作「ブレッドフィッシュ」代表)の両氏が登壇。松谷氏は「教会の言説が刺さらない」理由として、「手ぐすね引いて待ってる感」「○○してあげる感」「一見さんお断り感」「触れちゃいけないタブー感」の四つを挙げた。

 続いて丸山氏が「実践!!〝伝わる〟情報発信術」と題してワークショップを行い、教会がチラシやホームページで犯しがちな失敗例を参考にしつつ、情報の受け手の立場に立ち「愛をもって」伝えていくことの重要性を強調した。

 ひと際注目を浴びたのは、ゲストとして登壇した上馬キリスト教会のツイッターアカウントを運営する2人による提言。「キリスト教に興味を持ってもらう」ため、日々さまざまなジャンルの発信を試み、2万8千を超えるフォロワー(読者)を獲得するに至った経緯や、発信の際に心がけていることなどを披露し、「興味を持った人が、どこか別の教会に行ってもらえればそれでいい」「教会が作るものこそクオリティ落としてはいけない」と語った。

 終了後、教派を超えて参加した信徒ら約80人との活発な質疑応答も行われた。

 丸山氏は、「クリスチャンは内輪で交わっているだけではダメ。外に出て、社会に根ざし、貢献する人が増えてほしい」「自分の商品を買ってほしいがために、近づく人は嫌われる。まずは寄り添い、相手の話を聞く。何かを提供する。見返りを求めない。そんな姿勢が問われていると思う」と振り返った。当日撮影された動画は近日公開予定。

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