切支丹屋敷跡巡るバスの旅 カトリック藤沢教会が企画 2017年7月11日

江戸時代に来日し、江戸小石川小日向(現在の東京都文京区小日向)の「切支丹屋敷」に幽閉されたイタリア人宣教師ジュゼッペ・キアラ神父(1602~1685)とジョバンニ・シドッチ神父(1668~1714)の遺跡を巡るバスの旅が6月17日に行われた。マリオ・カンドゥチ神父(フランシスコ会司祭)を講師に招き、カトリック藤沢教会(神奈川県藤沢市)が企画。60人が参加した。

キアラ神父は、遠藤周作の小説『沈黙』の主人公ロドリゴ神父のモデルとなった人物。シドッチ神父は新井白石に影響を及ぼしたことで知られる。2004年、切支丹屋敷の跡地でシドッチ神父の遺骨が発掘され、文京区教育委員会の依頼により、国立科学博物館が遺骨から復顔像を作成、昨年公開した。

これに合わせて藤沢教会は今年2月、カンドゥチ神父を招き、ミサと「シドッチ神父300年目の宣教」と題する講演会を実施。今回のバスの旅はこれに続くもの。

藤沢教会を出発したバスは最初に駐日ローマ法王庁大使館(東京都千代田区)に到着。聖堂で「江戸の殉教者に捧げるミサ」が行われ、駐日教皇大使のジョセフ・チェノットゥ大司教が説教した。

続いて一行は切支丹屋敷跡を訪問。黙祷をささげた後、キアラ神父の墓碑があるサレジオ神学院(東京都調布市)へ移動。同神学院内にあるチマッティ資料館の館長を務めるガエタノ・コンプリ神父=写真=がキアラとシドッチ両神父について解説した。

バスの中でカンドゥチ神父とともに講演を行った遠藤周作研究者の兼子盾夫氏(藤沢教会会員)は、「キアラやシドッチ、その2人に仕えた長助、はる夫妻の存在は、現在の日本の信徒たちの信仰にとっていかなる意味を持つのか。その尊い犠牲の上に我々の現在の信仰が成り立っているのではないか」とコメントした。

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