宗教改革の今日的意義めぐりディスカッション 神戸の神学校校長らが集結 夏期信徒講座

 神戸改革派神学校は7月7、8日の両日、日本キリスト改革派神港教会(神戸市灘区)で「宗教改革の今日的意義」と題する第41回信徒夏期講座を開催し、2日間で延べ120人以上が参加した。同講座では、神戸ルーテル神学校、神戸改革派神学校、北米改革長老教会・神戸神学館、関西聖書神学校の校長らによるそれぞれの立場から見た宗教改革と、各校が掲げる神学の原点となる人物の神学理解の整理と概説が行われた。2日目には、初日の講師らを交えパネルディスカッション「日本のプロテスタント教会に未来はあるか」が実施された。

 冒頭、司会の袴田康裕氏(神戸改革派神学校教授)からA・マクグラスによる『キリスト教の将来』の主張として、正教会、カトリックには将来があるものの、このままで行けばプロテスタント諸派の主流派には将来がないのではないか、という要約が紹介された。その後、参加したパネラーからこれまでの各校長からの発表に対して対話的なディスカッションが行われた。

 神戸ルーテル神学校校長の正木牧人氏は、今後ある程度の教会の制度としてのフレキシビリティを確保していくことと今後の存続の関係について、神戸改革派神学校校長の吉田隆氏は、相互に学び合い、相手の主張を聞くことの重要性について、神戸神学館教授の坂井純人氏は、典礼を含む教会の伝統の重要性と教会論をどう構築していくかの検討について言及。関西聖書神学校校長の鎌野直人氏は信仰告白の重要性とそれぞれの教派の歴史と神学と成立していく過程の歴史状況を含めた教会史の理解を深めていくことの重要性を訴えた。

 ディスカッションの中では、これから信徒の役割が重要になる点、牧師と信徒の教会での役割分担をどうするのか、信徒がどのように関与していくのかの模索を始めるべきことや、これらについて、正教会やカトリック教会からも幅広く学ぶことの重要性、各教派での信徒関与への取り組み状況などが話し合われた。また、参加者からは無牧の教会や現在の神学校の学生数に関する状況、信徒の霊性の劣化への対応問題など、現在の教会の抱える深刻な状況をうかがわせる問題が提示された。

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