「執筆者との出会いがすべて」 キリスト教界編集者が本音を語る 2017年8月1日

 キリスト教ジャーナリズム界で長年活躍してきた編集者を招き、社会やキリスト教界について率直な提言をしてもらう連続企画「編集者がその本音を語る」の1回目が7月7日、「カフェ・エクレシア」(東京都台東区)で開かれた(日本クリスチャン・アカデミー関東活動センター主催、キリスト新聞社後援)。

 今回は「柴崎聰さんに聞く 編集者として、キリスト者として、そして詩人として」と題し、日本キリスト教団出版局で長年編集者を務めた柴崎聰氏が講師に招かれた。詩人でもある同氏は『詩の喜び 詩の悲しみ』(新教出版社 2004年)など著作も多い。

 編集者として40年以上歩んだ50代のある時、「編集者は何も生み出していないのではないか」と気づいたという。そんなころNHK交響楽団の指揮者だった岩城宏之氏の著作を読み、「自分はたった一つの音も出していない。トライアングルの『チン』という一つの音でも出したい」という内容に共感した。また編集者の基礎は、職人であること、人との出会いを大切にすること、常に聖書に帰ることだと提言。長年の経験から同氏が得た事実は、編集者にとっては作家との出会いがすべてであり、企画力は執筆者との出会いと信頼関係から生まれるということ。執筆者は自分の守備範囲を決めてしまうが、その範囲を打ち破ることが編集者の役目だと訴えた。

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