青学大で映画『クワイ河に虹をかけた男』上映会 「英連邦戦没捕虜追悼礼拝」実行委員会が主催

 「英連邦戦没捕虜追悼礼拝」実行委員会(奥津隆雄代表)は7月15日、青山学院大学(東京都渋谷区)本多記念国際会議場で映画『クワイ河に虹をかけた男』の自主上映会を開催した(青山学院宗教センター共催)。実行委員、同学院関係者によるボランティアスタッフを含め、135人が参加した。

 当日は大島力氏(青山学院宗教部長)による祈祷で開会し、主催者を代表して奥津氏があいさつ。「ドキュメンタリーの主人公・永瀬隆さんの出身校である青山学院で上映会を行えることに感謝。永瀬さんは仏教徒だったが、青山学院でキリスト教に触れたことが、罪の意識を覚えながら犠牲者の追悼と和解のために135回に上る現地訪問への力となった」と述べた。

 同作は、太平洋戦争時に旧日本軍が建設し、「死の鉄道」と呼ばれた泰緬鉄道の贖罪と和解に尽力した元陸軍通訳で、コリン・ファース&真田広之共演の映画「レイルウェイ 運命の旅路」でも描かれた永瀬隆さんを追ったドキュメンタリー。永瀬さんは敗戦直後、連合軍の墓地捜索隊に同行し、死の鉄道と呼ばれた泰緬鉄道建設でどのような悲劇が起こっていたのかを知る。1964年以来、妻・佳子さんと共にタイへの巡礼の旅を始めたが、元捕虜からも旧日本軍関係者からも反発を受け、厳しい贖罪と和解の旅を重ねた。タイへの旅でクワイ河鉄橋の上にかかる虹を見た永瀬さんは、「人間らしく生きるためには何か対象を定めて虹の橋をかける。人生とはそういうものだ」と語る。

 今回、満田康弘監督も上映会に訪れ、「青山学院構内を歩いて、間島記念館前で撮影された学生服を着た永瀬さんの写真を見せてもらったことを鮮明に思い出す。今日ここで永瀬さんが一緒にいて、私たちに語りかけてくれているような気がした」と感想を述べた。

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