【温故キリ新】 宗教に対する国民の関心 信教の自由回復一年・世論に聴く 1946年10月26日

 戦争終結から1年。時事通信社によって「政治、経済、社会、文化の各分野の実相の変遷を基礎とし明日への前進展開の資とするため」世論調査が行われた。記事では、「宗教に対してどんな気持ちでおられますか」という質問の調査結果(有効回答2453人)を取り上げている。

 回答の内訳は、「信仰している」965人(39.3%)、「宗教のことを考える暇がない」509人(20.8%)、「現在の宗教界にたいして不満がある」366人(14.9%)、「信仰はしたいが自分の気持ちに合う宗教はない」331人(13.4%)、「神仏の存在を信じられない」244人(9.9%)、「宗教の教えることはうそだ」38人(1.5%)となっている。また、信仰していると答えた人のうち、キリスト教と答えた人は63人(2.6%)となっている。

 記事ではこの結果を受け、「宗教にたいする不満と自分の気持ちに合う宗教がみあたらないとが計30%ちかくあることは宗教界として考えるべきことではないか」とし、また「宗教のことを考える暇がないのが20%以上に及んでいるのはおしつめられた生活苦を如実に示している」と指摘。キリスト教を信仰していると答えた人が63人(2.5%)であったことには、「将来の飛躍的増加が期待される」と明るいコメントを加えている。

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