【列島横断 書店員日記】 仕事は地味なルーティン。でも… 内藤 優祐(CLCブックスお茶の水店) 2017年9月21日

 CLC BOOKSお茶の水店の書店員の朝は早い……わけではない。

 まあ、だいたいは9時か9時半くらいの出勤である。まずは朝に入荷してきた荷物の品出しから始まる。客注を取り、本は棚に入れ、用品は値段シールを貼って陳列し、新刊が来ていればパラパラめくって内容を確認してから平台に出す。当店は卸元3社と契約しているので、多い日はこれを3回繰り返す。

 それが終わるとだいたい昼なので交代で食事をし、午後は1人が注文品の発送(当店はおそらく他のキリスト教書店より多め)をする。他の人は棚の整理やフェアの準備をしたり、各卸元に発注をかけたり、東京アメッシュでゲリラ豪雨のチェックをして過ごす。閉店前になったら店の整理と補充をし、7時に閉店。レジを締めて戸締りをしたら1日の働きはこれにて終了である。こう書くと非常に平坦な1日のように見えるが、……まあ平坦です。

 月単位で考えると月初めには返品があり、半ばには月刊誌の発送、月末には会計報告が待っている。あと当然すぎて書かなかったが、レジ打ちと問い合わせ、電話注文の対応は随時行っている。というかこれが書店のメインの仕事である。

 書店の仕事はとにかく地味であり、某キリスト教系新聞社の花形編集長とは比べ物にならない。かつ業務内容もそこまで難しいこともないので、要領の良い人なら3カ月もあればひと通り覚えられるだろう。

 しかし、ルーティンにのんべんだらりと過ごしていくか、より良い店作りのために自分で仕事を見つけてがんばるかで毎日は大きく違ってくる。時には自分で見つけてきた仕事が立て込んで1人で首が回らなくなる自縄自縛状態もあるが、まあそれも仕事というものだ。

 今回は夏の閑散期について書いてみた。クリスマスの繁忙期は状況が一変し、眦(まなじり)を決して働くことになるのだが、その辺はクリスマス時期にまたお伝えすることにしよう。(ないとう・ゆうすけ)

→ 次号は大阪キリスト教書店

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