【列島縦断 書店員日記】 あふれる〝地元愛〟に触れて 上田玲子(大阪キリスト教書店) 2017年10月11日

 前回、このコーナーに初登場した際、キリスト新聞社内の方をはじめ記事を読んでくださった皆さまから「ほんわかしてて大阪っぽくない!(笑)」 とのコメントをいただきました……が、そうです。実はわたし、人生の約半分を三重県で過ごした「伊勢っ子」です。

 関西では会計時にも「まいど!」「おおきに!」の声かけがよく聞かれますが、わたしにはまだできません。あと10年くらいしたら大阪っぽく振る舞えるようになるかなぁ?……適度にご期待ください(笑)。

 さて先日、半年分の週休を寄せ集めて、社会人になって初となる1週間超の休暇をいただきました。常連のお客さまや取引会社の方などを「入院?」「退社?」と心配させてしまったようですが、ご安心ください。わたしはいたって元気です。では何があったのかというと……。

 ドイツにあるルター派教会が宗教 改革500年記念事業としてハイドン のオラトリオ「天地創造」の公演を行うにあたり、日本から派遣される 15人の聖歌隊メンバーの一人として選ばれ、ドイツへ行ってきました(ちなみに、これがわたしの初海外旅行となりました)!諸外国からの派遣聖歌隊を含む800人の合唱団と、音楽を通して一つになる貴重な経験をさせていただきました。

 現地の方の案内で観光へも行きましたが、そこで印象に残ったのはビ ールとお肉の味……だけでなく、地元愛の深さでした。「これは16世紀の建物で……」「選帝侯が誰々だったときは……」まるでその時代、その場にいたかのように何でもさらっと話し、「過ちを繰り返さないために」と「黒歴史」さえ隠さず語り継がれていました。彼らのように、わたしたちは自分のルーツをどれだけ語れるだろうかと考えさせられました。

 ところで、他のキリスト教書店のフェイスブックページを見ていたら、キリスト教系出版社・取次会社・書店が集まる夏期例会の過去の議題についての記事がありました。一 緒に載っていた写真をよく見ると、1965年の欄に「大阪キリスト教書店問題」……いったい何があったのでしょうか!?(うえだ・れいこ)

→ 次回は沖縄キリスト教書店

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