教義学の背景にある「霊性」 ルター学会が宗教改革500年記念大会 2017年11月11日

 日本ルター学会(江口再起会長)は10月7日、宗教改革500年記念学術大会を、日本福音ルーテル東京教会(東京都新宿区)で開催、約40人が参加した。基調講演では「宗教改革の意義――霊性神学からの考察」と題し、金子晴男氏(聖学院大学名誉教授)が行った。

 同氏は、1917年にカール・ホル(1865~1926)がルターの神学を「良心宗教」と規定したことに触れ、「良心」とは我々の深いところに宿っている「霊」だと主張。ルターは教義学的概念で語られることが多いが、「霊」に関心を持っていたとし、ルターの信仰義認論は有名だが、その背後にある「霊」は見過ごされがちだと指摘。当時の神学者はルターだけでなく、エラスムスやカルヴァンも教義学と霊性神学の両方を持っていたとし、この3人に共通する人間観として「キリスト教の三文法(霊・魂・身体)」が挙げられると述べた。

 シンポジウムでは、「宗教改革を多角的視点から考える」と題し、竹原創一(立教大学名誉教授)、阿部善彦(同大准教授)、鈴木昇司(同大非常勤講師)、菱刈晃夫(国士舘大学教授)の各氏が宗教改革について、15世紀の教会史の動向とエラスムス、メランヒトン、カスティリョなどの視点を含め意見を交換した。

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