【置かれた場所は途上国】 ネパール■下■ ここが変だよ!不思議な国 加藤奈保美 2017年11月21日

 海外、しかも開発途上国となるといろいろ不思議に思うことがあります。文化背景の違いから、「なんで??」と驚くことはとても多いのですが、これがまた海外で暮らす魅力の一つでもあります。

 ネパールとひと口に言っても民族も地域性も多様です。一概に「こう」とは言えませんが、これまでの駐在生活で驚いたことをいくつかお伝えしたいと思います。

 ネパールでの最初の驚きは、日本との時差が3時間25分という中途半端さ。以前、ミャンマーに駐在していた時は2時間30分で、時差って1時間ごとじゃないんだ!と驚きました。25分単位の時差を導入しているのは、国としては世界で唯一だそうです。大国に挟まれた小国ネパールが、その差別化を図るための意地だという説もありますが、何はともあれ、日本の家族や事務所とのやりとりに、この15分がややこしいことは確か。その差引きを間違えた失敗は数知れず……。

 そして日付。ネパールは今「2074年」。近未来を生きています!ネパールではビクラム暦という太陰暦が公式に採用されていて、人々の日常にはこれが根付いています。1年が13カ月ある年もあり混乱します。

 そして役所や企業、公立学校の多くは週休1日制、日曜日は平日です。教会も外国人向けを除き、土曜礼拝を守るところが少なくありません。その代わり、平日の就業時間や就学時間は10~16時など、短か目な設定が多いようです。

 一方、ネパールは、朝がとても早い一面もあります。中等教育では朝6時半から授業などという話もよく耳にします。学校が昼前に終われば、1日がとても長くていいような気もしますよね。

 必要以上にこんがらがって時折火花を散らす電線の上をサルが歩き、ウシは渋滞真っ只中の道の真ん中で寝そべる。イヌは日がな1日ウトウトと眠り、夜になると目を爛々と輝かせて活動を開始する。

――そこは日本における銀座さながらの繁華街。そんなオシャレな街中を動物はもちろん、どこもかしこも「落し物」だらけ。実にのどかです。人間と動物の共存を感じます。

 ちなみに街中にある動物園では、どこでも見られるネコや水牛が普通に檻に入っていて、これもアリなんだ、と妙に落ち着きます。

 生活の中でも驚くことはいろいろ。食器は屋外で干せば殺菌になるとホコリだらけの中に放り出すし、12時開始と聞いて参加した息子の友人の誕生パーティー。わたしたちに次いで招待客がやってきたのは、実に2時半でした。「ネパール時間」とはいうものの、実におおらかです。

(写真提供・協力:ワールド・ビジョン・ジャパン)

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