教皇がバングラデシュで演説 「ロヒンギャ」支援訴え 2017年12月25日

 ミャンマーを訪問していた教皇フランシスコは11月30日、バングラデシュの首都ダッカに到着した。

 ダッカ中心部に入った教皇は、大統領府でアブドゥル・ハミド大統領と会談。続いて、大統領府内でバングラデシュの政界や宗教界の要人、同国駐在外交団ら約400人を前に到着の挨拶をした。

 教皇は、ミャンマー西部ラカイン州から8月以降、60万人を超える「ロヒンギャ」がバングラデシュに流入し国際問題化していることに触れ、「我々のきょうだいが難民キャンプで不安定な生活に苦しんでいる。その多くは女性や子供たちだ」と語り、国際社会に「迅速な支援」を求めた。

 教皇はバングラに先立ち訪問したミャンマーでアウンサン・スーチー国家顧問兼外相らと会談。繰り返し国内の融和を呼びかけたが、「ロヒンギャ」という言葉は口にしなかった。「ロヒンギャ」を民族として認めていないミャンマー政府の立場に配慮を示した格好だが、国際人権団体などからは失望の声が上がっていた。30日の演説でも「ロヒンギャ」は使わず「(ミャンマー西部)ラカイン州からの難民」と呼んだ。

 教皇は12月2日、ミャンマー訪問中「ロヒンギャ」という言葉を使わなかった理由について、ミャンマーの最大都市ヤンゴンのヤンゴン大司教のチャールズ・マウン・ボー枢機卿からの忠告に従ったと明らかにした。バングラデシュ訪問を終えローマへ向かう機中で記者団に語った。

 AFP通信によると、教皇は「公式の発言でもし私がその言葉を使えば(開きかけた)ドアをバタンと自分で閉めてしまうことになったはずだ」と述べ、配慮があったことを認めた。一方で「私の考えは既に誰もが知っている」とも釈明したという。(CJC)

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