精神科医・香山リカ氏が勧める「信仰者に読んでほしい3冊」 2017年12月25日

 精神科医の香山リカ氏(立教大学教授)と臨床心理士の藤掛明氏(聖学院大教授)が「信仰者に読んでほしい3冊」「求道者に読んでほしい3冊」をめぐって対談するという企画が11月10日、聖学院大学(埼玉県上尾市)で開催され、約70人が参加した(同大学総合研究所主催)。

 「万年求道者」と自己紹介した香山氏は、幼いころに教会へ通っていた経験を持つ。それぞれにキリスト教との出会いや、臨床の現場で自身の信仰とどう向き合っているかについて語った後、選んだ3冊『これから「正義」の話をしよう――いまを生き延びるための哲学』『教誨師』『わたしを離さないで』(香山氏)『キリスト教は役に立つか』『神が造られた「最高の私」になる』『強い人と弱い人』(藤掛氏)についてエピソードを交えつつ紹介し合った。

 藤掛氏が「自著の中から信仰者に勧めるとしたら?」と問うと、香山氏は『しがみつかない生き方』を挙げ、「キリスト者の方であれば、この世の勝ち負けにとらわれず、神さまに委ねなさいというメッセージとして読めるかもしれない」と応答。会場から「洗礼を受けない理由」を聞かれた香山氏は、「教会生活に自信がない。特に都内の大きな教会は、真面目でしっかりした信徒のイメージがありハードルが高い」と答えた。藤掛氏が適度にいろいろな教会へ通ってみることをお勧めしたのに対し、「義理を欠くのでは?」と香山氏が問うと「気にしないことです」と返して会場を沸かせた。

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