説教塾30周年で公開シンポ 〝説教で神の臨在示すのが使命〟 2017年12月25日

 「日本の伝道を切り拓く説教」をテーマとする説教塾開設30周年の記念シンポジウムが11月20~23日、国立オリンピック記念青少年センター(東京都渋谷区)で開催され、全国の説教塾生96人が参加した。最終日の11月23日には単立キリスト品川教会(品川区北品川)で公開シンポジウムと、加藤常明氏(説教塾主宰)を説教者に迎えての礼拝が行われた。

 公開シンポジウムは「伝道できる説教とは」を主題に、司会の安井聖(きよし)氏(日本ホーリネス教団西落合キリスト教会牧師)と4人のパネリストがそれぞれの視点で説教について語った=写真。吉崎恵子氏(日本FEBCメインパーソナリティ)は信仰の理解に苦しみながらも教会に通う求道者リスナーからの手紙を紹介。デビット・ゾペティ氏(作家、日本基督教団代田教会員)は好ましい説教と好ましくない説教の例をそれぞれを挙げ、「『愛のシャワー』を浴びるような感覚になる説教を求めている」と述べた。森本玄洋(としひろ)氏(東京神学大学神学生)はキリスト教文学から信仰へ導かれた経験は、喜びや情熱といった「説教の精神性」にあったと語り、瀬谷寛氏(日本基督教団仙台東一番町教会牧師)は「十字架のイエス」と出会うことができた説教が心に残り、そのような説教を自身もしていきたいと延べた。

 礼拝に先立ち、加藤氏によって説教塾30年の歩みとこれからの展望が語られた。自身が創設し中心となってきた説教塾の存続が課題となっていたが、今回のシンポジウムは「次世代の牧師たちの決意によって、その成功を予感させるしるしになった」と述べた。

 礼拝説教の中で加藤氏は、教会を訪れた1人の未信者に「神さまはどこにおられるのか」と問われた経験が、自身にとって大きな問いかけとなったと話し、「説教によってこれに応え、神の臨在を示すことが牧師の使命である」と語った。また、説教塾生の1人から「説教は神の言葉であると言うが、いつ人間の言葉から神の言葉に変化するのですか」と聞かれたことに非常に驚いたと言い、「説教は初めから神の言葉である。それは神が我々を遣わしてくださるからである」と述べた。

 公開シンポジウムと礼拝の様子は説教塾のホームページ(http://www.sekkyou.com/jp/30th/)で公開されている。

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